韓国スターに浮上したド軍入り 年俸21億円、下落した評価も…一致する“思惑”
2023年は17HR&38盗塁&GG賞も今季は右肩の故障で121試合出場
ドジャースは昨オフのFA市場で大谷翔平投手や山本由伸投手ら大物を補強し、見事にワールドシリーズ制覇を果たした。さらなる黄金期へ向けてこのオフも選手獲得に踏み出すと見られるが、米メディアは「理想的な選手」として、29歳の韓国人内野手に注目している。
米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は「MLBフリーエージェント2024-25:トップ25人の契約と行先予想」と題した記事で、このオフのFA市場で注目される25選手を紹介した。18位に選ばれたのは、パドレスからFAとなったキム・ハソン内野手だった。
29歳のキムは2020年オフに4年2800万ドル(約43億7900万円)でパドレス入り。昨季は152試合出場して打率.260、17本塁打、60打点、38盗塁。卓越した守備を誇り、ユーティリティ部門でゴールドグラブを初受賞した。ただ、今季は8月に右肩の炎症で離脱。121試合で打率.233、11本塁打、47打点、22盗塁にとどまった。ポストシーズンにも出場できなかったが、オフは年俸800万ドル(約12億5100万円)になる来季契約オプションを破棄した。
同メディアは「遊撃手、二塁手、三塁手として素晴らしい守備能力を持ち合わせていることを証明している。そして、四球を奪い、盗塁も決めることもできる」とキムの実力を評価。では、移籍先候補はどこになるのか。「サンディエゴのファンにとって侮辱なことかもしれない」と前振りして挙げたのが、ドジャースだった。
いわく、「ドジャースは複数のポジションを守れる選手を好み、同時に二遊間に補強が必要としている。キムはまさに理想的な選手と言える」。実際、ドジャースにはムーキー・ベッツ内野手、トミー・エドマン内野手、マックス・マンシー内野手、クリス・テイラー外野手をはじめ、様々なポジションを守れる選手が多数在籍。流動的なロースター作りに長けている。
同メディアでは、予想契約額1年1400万ドル(約21億9000万円)とし、故障もあって下落した評価を1年契約で取り戻すのではと見ているようだ。果たしてキムはドジャースに移籍するのか、それとも他球団か。今後の動向に注目が集まる。(Full-Count編集部)