BE:FIRST JUNON、RYUHEIが語る、ファンへの思い「本当にいい感じなんです」

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2023年の邦画映画にて動員・興行収入1位を獲得したダンス&ボーカルグループ「BE:FIRST」の初のライブドキュメンタリー映画『BE:the ONE』。約1年ぶりに、その第2弾となる『BE:the ONE -MEANT TO BE-』が11月15日(金)より全国公開。それに伴い、メンバーを代表して、JUNONさんとRYUHEIさんに見どころなどをお聞きしています。

インタビュー前編【BE:FIRST JUNON、RYUHEI「仲間たちと一緒に挑んだ」念願だった初の東京ドーム公演を振り返る】では、本作にも撮影されている、目標にしていた東京ドームでの公演を実現させてから約8ヵ月が経った今、思うことなどを語っていただきました。後編では、デビュー時からここまで一緒に歩んできたファンの存在についてや、今年12月からスタートする初のドームツアーに向けての意気込みなどをお話しいただきます。

ぜひチェックしてほしい“あの”シーン

――この映画は、一度だけではなく何度も観に行く方も多いと思うのですが、お二人が必ずチェックしてほしいシーンは?

JUNON:僕は、あれが好き。『Salvia』終わりのRYUHEI。

RYUHEI:あー(笑)。歌とかダンスじゃなくて、所作じゃん!

JUNON:めっちゃいいタイミングでライトが消えていくんですよ。そこまでをセットで楽しんでほしいです。あのシーンはRYUHEIしか映ってないので、RYUHEIに集中して是非じっくり見てください。

RYUHEI:僕は『Softly』かな。それぞれの声質や歌い方のディテールが出ているし、音楽に対しての解像度を高めていくにつれてR&Bの奥深さをより出せるようになっている曲。語尾の切り上げ方にみんなのこだわりが表れていて面白いです。

JUNON:パフォーマンスもですが、撮影されているのが東京ドーム1日目ということもあって、感情が大きく溢れていた日でもあるんです。表情をじっくり見ていると、実はこの曲でちょっと泣きそうになっていたんだねというのがわかると思います。

BESTYは心から音楽を楽しんでくれる人たち

――目標だった東京ドーム公演の成功には、BESTY(BE:FIRSTのファンネーム)の存在が欠かせなかったですよね。

RYUHEI:僕たちの楽曲は挑戦的な部分があるし、時には誰かに否定されるかもしれない覚悟を持ってリリースを重ねてきた自負もあります。それでもBESTYは毎回楽しみにしてくれているし、受け入れてくれるし、心から音楽を楽しんでくれる人たちだなと実感しています。BESTYの雰囲気って、うまく言葉にできないけれど、本当にいい感じなんですよ。

JUNON:僕らが常に“音楽ファースト”を掲げて活動してきたことがちゃんと伝わっているんだと思います。BESTYには僕たち自身じゃなくて、僕たちの楽曲を好きになってほしいし、楽曲に関心を持ってほしい。その思いをまっすぐ受け取ってくれていて、いつも音楽というものを頭の片隅に置きながら僕たちを応援してくれている。だからこそ自分の好みの曲じゃなければ聴かないっていうBESTYもたぶんいるんですよ(笑)。そのへんも自由で面白いなと思いますね。

――公演を重ねていくなかで、たとえ同じ楽曲だとしても、パフォーマンスはそのときどきの心情やスキルによって変化したり、成長し続けるものですか?

RYUHEI:僕は『Boom Boom Back』はやる度にめっちゃ楽しいです。

JUNON:『Boom Boom Back』は本当にそう。最新シングルの『Blissful』もパフォーマンスを重ねる度にどんどん楽しくなっていく予感がする。

RYUHEI:初披露のときは真面目にレッスン通りにやることが多いですけど、ちょっとアレンジし始めたくらいが一番楽しいんだよね。

JUNON:『Mainstream』『Masterplan』は細かい部分で見たら楽曲として成長していると思うんですけど、細部まで丁寧に構成されているので崩しにくい楽曲でもある。その点、『Boom Boom Back』や『Blissful』は自由度が高いので、より僕たちの成長が目に見えやすいのかなと思います。

ソロプロジェクトもスタートした今年

――今年は「One Of The BE:ST」というソロプロジェクトがスタート。第一弾としてJUNONさんのソロ曲が公開されました。

JUNON:まだ理想とするパフォーマンスができていないので、達成できたときに得るものが大きいのかなと思いますが、ソロプロジェクトはシンプルにいえば「楽しい」の一言でした。一曲をフルで自分だけで歌うことがBE:FIRSTになってからは一度もなかったけれど、歌ってみると改めて自分は歌うことが好きなんだと再確認しました。

同時に難しさに直面することもあって、自分の声を色々と重ねているパートもあるので、実際にライブでやったらどこを歌えばいいのかな?と試行錯誤が必要になりそうですが、完璧な状態でパフォーマンスしたいですね。

――RYUHEIさんのソロはこれからでしょうか?

RYUHEI:そうですね。自分の中でヴィジョンみたいなものは持っています。

JUNON:ソーラン節でしょ? 最高じゃん!(BE:FIRST公式YouTube「RYUHEIのかき氷屋さん」参照)

RYUHEI:(やんわりスルーして)やりたい音楽は常に変わっていくので、きっと制作直前になって悩みだしそうな気がしますね。反対に、決めすぎてしまうと思い通りにならなかったときに苦しくなりそうなので、なんとなくイメージするくらいがちょうどいいのかもしれません。メンバーみんなそれぞれ違うジャンルを攻めていきそうだし、どんなソロ曲になるのかが今から楽しみです。

JUNON:現時点では、僕とLEOが発表したけど、みんなのためにいいジャンルを残しています(笑)。誰も被らなそうだよね。

初のドームツアーは毎公演、噛み締めたい

――そして今年12月からは初のドームツアー『BE:FIRST DOME TOUR 2024-2025”2:BE”』がスタート。今年8月にリリースしたオリジナルアルバム『2:BE』を引っ提げ、全国4都市9公演が開催されます。

JUNON:前回は東京と大阪で全4公演、今回は9公演になります。公演数が倍になったとはいえ噛み締めないとあっという間に終わってしまいそうなので、1公演1公演に熱量をかけて臨みたいですね。アルバムを引っ提げたツアーですが、BE:FIRSTも楽曲が増えたこともあって、セットリストを考えるのにすごく時間がかかりました。現段階ではある程度固まっていて、これから自分たちのアイデアで色づけていく段階です。とにかく最高の思い出にしたいですね。

――RYUHEIさんは地元・名古屋へ凱旋ですね。

RYUHEI:そうですね。バンテリンドームは観客としてライブを観に行ったことがあるので、そのステージに自分が立てると思うとやっぱり感動します。そういえば、今思い出したんですけど、小学生のとき友達の卒業アルバムに「アーティストになるから、感動しすぎて泣かないでね」ってウザいメッセージを書いたことがあったんですよ。

JUNON:え! 僕は友達の卒アルにサインを書いてた(笑)。「僕は有名人になります。今からサインを書いといてあげます!」なんてこじつけて。

RYUHEI:やってること一緒じゃん。僕は地元で音楽をやっている人が少なくて、通っていた学校にも一人もいなかったんです。友達を積極的に作るタイプじゃなかったから、スクールやレッスンに通っていてもずっと一人で淡々と音楽をやっていたんです。だからこうして仲間ができて、みんなと一緒に名古屋に帰れることが楽しみで仕方がない。地元で一番大きいステージでライブができる喜びを噛み締めつつ、感謝を伝えながら最高のパフォーマンスができたらと思っています。

BE:FIRST

ビーファースト/SKY-HI率いるBMSGに所属する、SOTA、SHUNTO、MANATO、RYUHEI、JUNON、RYOKI、LEOの7人組のダンス&ボーカルグループ。2021年11月、メジャーデビュー。ハイクオリティのパフォーマンスに加え、作詞・作曲、コレオグラフなどクリエイションにおいても高い感度とセンスを遺憾なく発揮し、アジア、そして世界へ向けてグローバルに活躍中。●JUNON(ジュノン)/1998年5月23日生まれ。東京都出身。RYUHEI(リュウヘイ)/2006年11月7日生まれ。愛知県出身。

BE:FIRSTは『2:BE』を引っ提げ、愛知・東京・福岡・大阪と4都市9公演を回るドームツアー「BE:FIRST DOME TOUR 2024-2025 “2:BE”」を12月21日(土)より開催。

撮影/生田祐介 ヘア/大城祐樹 メイク/マキノナツホ(from hiji) スタイリスト/安本侑史 取材・文/長嶺葉月

BE:FIRST JUNON、RYUHEI「仲間たちと一緒に挑んだ」念願だった初の東京ドーム公演を振り返る