男女共学になることを断固反対する韓国女子大学の学生たち…一部の肯定派の意見は黙殺?「北朝鮮のよう」
男女共学への転換に対する激しい反対デモが行われている韓国の同徳(トンドク)女子大学で、総学生会が一部の反対意見を無視しているとの主張が出て話題になっている。
同徳女子大学では現在、総学生会をはじめとする在学生たちが男女共学への転換に対する非難を訴え、デモを行っている。
キャンパスの至る所には「共学転換に断固反対」「民主同徳は死んだ」などの文句が赤いスプレーで書かれており、学生たちは授業を全面的に拒否した。また、共学転換に抗議する声明を読み上げる学生たちの声が校内放送で流されたりもした。
学生たちの反対デモが行われているとの報道が続いているなかで、とあるオンラインコミュニティに投稿された在学生の文章に注目が集まっている。
「男好き」と嘲笑され、授業を受けるなとも自身を同徳女子大学の在学生と明かし、電子学生証まで公開したAさんは11月12日、オンラインコミュニティに「抗議活動に反対する意見はまったく言えない」と書き込んだ。
彼女は「『エブリタイム』(大学生匿名コミュニティ)に『共学も悪くない』と投稿すると、すぐに『ナムミセ』(男に狂った女性を表現するスラング、男好き)の扱いを受け、ほぼ罵倒に近い嘲笑コメントが続き、投稿を削除するように脅される」と主張した。
さらに「今日授業を受けに行ったら、途中で学生たちが入ってきて、授業をしないようにと激昂した声で教授や私たちを教室から追い出した」と述べ、「教室に入って授業を受けようとすると写真を撮ってコミュニティに晒すと脅された」と語った。
また、「建物に入ろうとしたら手首を掴まれて押し返され、力で制止された」と訴えた。
Aさんは「すべての在学生が武力的な抗議活動に賛成しているとされているが、これは反対意見をまったく出せないようにされ、無視されているからだ」とし、「ほとんど北朝鮮のようだ」と述べた。
そして「学科だけを見てここに来たが、この一件で愛想が尽き、編入を準備するつもりだ」とし、「女子大の雰囲気がここまで厳しいとは知らず、なぜこんなに大変なのかわからない」と述べた。
この書き込みの内容が事実であれば、同徳女子大学には、男女共学への転換を反対している女子大生ばかりではないということになる。
Aさんの切実な投稿を受け、韓国のオンライン上では「男女共学に反対する理由が『韓国男性が嫌いだから』というだけ。まったく呆れてものもいえない」「自由を叫びながらも、異なる考えを持つ同じ学校の学生には徹底的に攻撃している人たち」といった反応が見られた。
一方で、「男性が嫌いだからではない。大学が学生の意見を無視して、総学生会にも知らせずに共学への転換を進めようとしたことが問題」「今回のデモは在学生、卒業生を問わず、同徳女子大学すべての学生の意思を反映したものだ」といった声もあった。
激しい反対デモのなかで、同徳女子大学の男女共学への転換が進むのか注目される。
(文=サーチコリアニュース編集部O)