丸川珠代氏「どうかお助けください」懇願実らず 東京7区落選確実「これまでの活動でご理解がいただけなかった」
27日投開票の衆院選で自民党に逆風が吹き荒れた。立憲民主党は公示前を上回る100議席を獲得。国民民主党も公示前の7議席を上回った。
自民党の丸川元五輪相が落選確実となった。午後8時直後の決着で、午後10時30分ごろ静まり返った東京・港区の事務所に少しうつむきながら入室すると、事務所に集まった約20人の支援者に深々と頭を下げた。
丸川氏は自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件に関与。政治資金収支報告書に5年間で822万円の不記載があり、党から夫である大塚拓氏とともに戒告処分を受けたことが響いた。支援者に向け「誠に申し訳ございませんでした。私の力不足だと痛感しております。これまでの活動でご理解がいただけなかった」と謝罪した。
今回は党の公認は得られたが、比例代表への重複立候補は認められず小選挙区のみという背水の陣だった。選挙期間中には街頭で「どうかお助けください」と道行く人たちに懇願する姿が話題となっていたが、有権者に思いは届かなかった。