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マレーシアで観光バスが事故にあい、日本人1人が死亡しました。7日間のマレーシア縦断ツアーの4日目でした。日本人観光客11人を乗せたバスは、高速道路でトレーラーの後ろに衝突する事故を起こしました。フロントガラスは大きく割れ、車体もひしゃげています。

ツアーに参加していたのは50代から80代の男女11人。地元消防局によると、この事故で73歳の女性が亡くなり、ほかの10人はケガ。うち4人は骨折などの重傷を負い入院したということです。また、現地ガイドと運転手もケガをしました。

ツアーを主催したJTBは25日午後、会見を開きました。

JTB 山北栄二郎代表取締役
「誠に申し訳なく、心より深くおわびを申し上げます」

JTBによると、ツアーバスは7日間のツアーの初日から乗り続けているバスでした。

JTB ツーリズム事業本部長
「当日はペナンというところを出発をいたしまして、キャメロンハイランドというところまで向かう道中でした」

ペナンとは、マレーシア西部にある観光地です。事故前日のツアー3日目に立ち寄った場所で、マレーシア随一のリゾートとして知られ、美しい夜景も楽しめる観光地です。

このペナンの南東にあるのがキャメロンハイランドです。マレーシア中部にある高原リゾートで、避暑地としても人気のスポットです。

ツアーの日程表によると、5日目に広大な茶畑を観光する予定となっていましたが、ツアー4日目の日本時間24日、午前にペナンを出発し、ペラ州にあるオランウータンを間近に見学できる島を観光。その後、昼食をとり、バスでキャメロンハイランドに向かう途中、高速道路で事故にあったということです。

当時、救助活動を行った地元の消防隊員に取材したところ、日本人観光客の中には、手が動かせなくなった人がいたということです。バスが事故を起こしたのはのぼり坂で、スピードが出しにくい場所だといいます。また、ドライバーについては経験があり真面目な印象だったと話しました。

現地当局が事故の原因を調べています。