東レ株式会社

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 元東レ社員らが同社製の水処理装置の架空取引を持ちかけて現金5000万円をだまし取ったとして逮捕された事件で、静岡県警捜査2課などは22日、大阪市平野区喜連、元東レ社員の無職藤田昌弘容疑者(60)ら3人を偽造有印私文書行使と詐欺の両容疑で再逮捕したと発表した。

 ほかに再逮捕されたのは、東京都江東区永代、無職小黒康夫容疑者(74)、住居不定、無職東條宏文容疑者(58)。

 発表などによると、3人は共謀して2018年6月下旬、東レ製の水処理装置50台の購入契約を清水町内の企業に持ちかけ、売り切れなくても東レが買い戻しを保証するとの虚偽の文書を示して、購入代金として現金2億4000万円をだまし取った疑い。3人の認否は明らかにしていない。

 1台480万円の装置の購入を持ちかけ、「1台580万円で買い戻す」などと伝えていたという。当時、藤田容疑者は東レの営業専任主幹、小黒容疑者と東條容疑者は水処理装置の保守管理会社と販売会社の代表取締役だった。