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 頭の中に球界を代表するスラッガーたちの姿が浮かぶ。巨人から4位指名を受けた北星学園大付の石田充冴(じゅうざ)は、冷静に現実を受け止めながら“強敵”に立ち向かう覚悟を口にした。

 「まずは1軍で投げられるように。いずれは日本を代表する投手になりたい」

 名前は人気漫画「北斗の拳」に登場する「ジュウザ」が由来。米メジャー傘下マイナーリーグでプレー経験を持つ父・威仁さんが強敵に果敢に挑む姿を息子に重ねて名付けた。オリックスには「ラオウ」の愛称を持つ杉本がおり、最速149キロを誇る1メートル92の長身右腕は「球界を代表する打者なので、いずれは対戦したい」と“リアル北斗の拳対決”を熱望した。

 指名の瞬間、会場がどよめいた。本人も「呼ばれるならもっと低い順位だろうな、と思っていたので。頭の中が真っ白」と目を丸くした。それでも「恥を捨てて何でも聞いて吸収していきたい」と石田。我が将・阿部監督のため、マウンドで腕を振る日を夢見た。(清藤 駿太)