[10.23 欧州CLリーグフェーズ第3節 バルセロナ 4-1 バイエルン]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は23日、リーグフェーズ第3節のバルセロナ対バイエルンを開催した。バルセロナはMFラフィーニャのハットトリックに加えてFWロベルト・レバンドフスキが古巣相手に得点し、バイエルンに4-1で勝利して2連勝。バイエルンは2連敗となった。

 バルセロナは欧州CLのバイエルン戦で6連敗中。最後の勝利は2014-15シーズンの準決勝第1戦の3-0で、以降の6連敗では2-8(19-20シーズン)の屈辱的な大敗もあった。

 苦手とする相手をホームに迎えたバルセロナは開始57秒、幸先よく先制点を奪う。レバンドフスキのポストプレーからMFペドリ、MFフェルミン・ロペスと繋いでラフィーニャが最終ラインの背後に抜け出す。ラフィーニャはGKマヌエル・ノイアーをかわしてゴールネットを揺らした。

 いきなり追いかける展開となったバイエルンは前半17分、MFセルジュ・ニャブリのクロスをFWハリー・ケインがジャンピングボレーで合わせて同点に成功。それでもバルセロナは同36分、浮き球をDFキム・ミンジェが後逸したところにフェルミンが反応し、ノイアーとの走り合いを制して先にボールに触れる。このボールが流れたところをレバンドフスキが押し込み、勝ち越した。レバンドフスキは欧州CL通算97点目で、今季は公式戦13試合で15点目となった。

 なおもバルセロナは前半45分、MFマルク・カサドのサイドチェンジからラフィーニャが左サイドを抜け出すと、カットインからゴール右に流し込んでリードを広げた。前半はバルセロナの2点リードで終了した。

 後半もバルセロナにゴールが生まれた。後半11分、MFラミネ・ヤマルの浮き球をラフィーニャが胸トラップで収めて加速。相手DFを振り切るとゴール右へ左足を振り抜き、ハットトリックを達成した。

 3点差に広げられたバイエルンは後半15分に4枚替えを実行。中盤はMFヨシュア・キミッヒのみが残ってMFジョアン・パリーニャ、MFセルジュ・ニャブリ、MFトーマス・ミュラー、MFマイケル・オリーズが退がり、レオン・ゴレツカ、MFキングスレイ・コマン、MFジャマル・ムシアラ、MFレロイ・サネが送り込まれた。

 ビンセント・コンパニ監督が大胆な交代策を講じたバイエルンだったが、リードを縮めることはできずにタイムアップを迎えた。ハンジ・フリック監督が古巣相手に快勝を導き、バルセロナがホームで天敵を撃破。26日にレアル・マドリーと行うエル・クラシコへ弾みをつけた。