高知ファイティングドッグス・嶋村麟士朗(球団提供)

 阪神がドラフト会議の“隠し玉”として、四国IL高知・嶋村麟士朗(りんしろう)捕手(21)をリストアップしていることが23日、分かった。藤川監督と同じ高知市生まれの高知商出身で、現所属も指揮官が米球界から帰国した2015年に在籍したチーム。阪神の捕手は現在6人と少数で、順位を問わず指名が予想されるが、今季リーグ3位の打率3割5分を残した「打てる捕手」の評価を高めた。

 嶋村は177センチ、90キロとパワフルな体。バットコントロールが持ち味で、今季241打席で20三振と少ないのも特徴だ。22年から地元でプレー。遠投110メートルの強肩に加え、打力も伸ばして今季は中軸を務めた。プロが見えた年に、経歴がそっくりな藤川監督の就任も何かの縁か。指揮官は育成選手の獲得も「もちろん。チーム方針として、はっきりしている」と予告したが、“赤い糸”が結ばれるかもしれない。

 ◆嶋村 麟士朗(しまむら・りんしろう)2003年7月13日、高知市生まれ。21歳。高知商から福井工大に進んだが、中退し、22年8月に四国IL・高知に入団。今季は61試合に出場し打率3割5分、5本塁打、41打点。指名打者部門で2年連続(昨季は捕手部門)のベストナインを獲得した。177センチ、90キロ。右投左打。