阿部監督(左)と緊迫する戦況を見守った巨人・杉内投手コーチ

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 巨人・杉内俊哉投手チーフコーチ(43)が2―3で敗れたセ・リーグのCSファイナルステージ第6戦・DeNA戦(東京ドーム)後、力投を続けた投手陣をねぎらった。

 奮闘続きの投手陣も最後の最後で力尽きた。先発は初戦から中4日での登板となった若きエース・戸郷。4回まで無失点と好投を見せていたが、2―0の5回に先頭の梶原から3連打を浴びて試合は振り出しに…。

 それでも救援陣が高梨―ケラー―バルドナード―船迫と無失点リレーでつなぎ、2―2のまま迎えた8回。マウンドには2戦目の先発から中3日で異例の登板となった菅野が上がった。

 ファンからの「菅野コール」を受けて8回は三者凡退に抑える好発進を見せたが、回またぎで迎えた9回には二死三塁から牧に痛恨の左前打を浴び、勝ち越し点を献上。その裏に打線の追い上げもかなわず、敗戦となった。

 杉内コーチは先発の戸郷について「もう気持ちが入ってましたしね、初回から。あんなに力入れて投げてもらってね。中4日で。勝ちたかったでしょうけどね、これも野球なんで仕方ないですね」とかばうと、菅野についても「もともと8、9回行かせようとは決めていたので。トモ(菅野)でいって、これで負けたらもう仕方ないなと思っていた。力強い球を投げてましたし、仕方ないです、これはもう。僕らも納得しています」とフォローした。

 CSでの敗退は決まったが、投手陣はリーグ1位の防御率2・49を記録し、リーグ優勝に大きく貢献したことに間違いはない。杉内コーチは「本当に選手のおかげで僕自身もすごいいい経験をさせてもらいましたし、もう感謝しかないですね」と最後まで選手たちを称えた。