21日午前の債券市場で、先物中心限月12月限は反発した。前週末の米国市場で長期債相場が上昇(金利は低下)した流れを引き継いだ。

 米商務省が18日発表した9月の米住宅着工件数は、前月比0.5%減の135万4000戸となった。先行指標と位置付けられる住宅建築許可件数は同2.9%減の142万8000件となり、市場予想を下回った。これを受け、米国景気の先行き懸念が広がり、米国債に買いが入った。週明けの円債市場は、利付国債の入札や日銀による国債買い入れオペといった需給イベントがなく、外部要因を受けた買い一巡後は様子見ムードが強まった。

 先物12月限は前営業日比13銭高の143円92銭で午前の取引を終えた。新発10年債利回り(長期金利)は同0.010ポイント低い0.960%で売買が成立した。

出所:MINKABU PRESS