中田氏(左)は小泉社長(右)から10月5日の新潟戦後にFD就任を打診されたという。(C)SOCCER DIGEST

写真拡大

 鹿島アントラーズは10月19日、J1第34節でアビスパ福岡と対戦。0−0で引き分けた。

 鹿島は今月6日にランコ・ポポヴィッチ監督との契約を解除し、同日に強化責任者を務めていた吉岡宗重フットボールダイレクター(FD)の退任も発表。後任として、中後雅喜コーチが監督に昇格し、今季から強化部に入っていた中田浩二プログループマネージャーがFDに就任した。

 新体制の初陣となった福岡戦後には、中田FDが取材に応じた。自身のFD就任は「正直早いですよね」という一方で、「実際そういう(FD就任の)話があった時はどうしようかなというのはありました」と、クラブに尽くす覚悟はしていたという。

 続けて、クラブの今後にも言及。「短期的にはやっぱり勝たなくちゃいけないというのはありますけど、中長期的に、今後どうやって戦っていくか、スタイルを確立していくことが大事」とコメントした。
【画像】鹿島アントラーズの歴史を彩った名手たちと歴代ユニホームを厳選ショットで一挙紹介!
 クラブの伝統や、ジーコの哲学をベースとしつつも、現代サッカーに見合った形に落とし込み、新たなスタイルを作っていく所存だ。

 既に来季の構想も描いており、新監督の招集を示唆。現在の中後監督の体制は「今年限り」と明言した。中後監督はコーチに戻り、来季の新体制を支える見通しだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)