大谷翔平「初戦が大事だと思う」リーグ優勝決定S進出のドジャース まずは本拠地でメッツを迎え撃つ

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大谷翔平 PHOTO:Getty Images

<2024年10月11日(日本時間12日)ロサンゼルス・ドジャース対サンディエゴ・パドレス@ドジャー・スタジアム>

2勝2敗で迎えた第5戦は、ドジャースがロースコアの投手戦を制し、3年ぶり16回目のリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。

「1番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(30)は、パドレス先発ダルビッシュ有(36)に無安打に抑えられたが、1戦目のリベンジを誓うドジャース先発・山本由伸投手(26)が5回2安打無失点の力投で勝利を呼び込み、日本人投手同士の先発対決を制した。

ドジャースは13日(日本時間14日)からメッツとナ・リーグ優勝決定シリーズで対戦する。

大谷はゲームセットの瞬間、ベンチ前に出て両こぶしを握って雄たけびをあげ、喜びを爆発させた。

歓喜の輪に加わると、ロバーツ監督はじめナインと次々とハグを繰り返す。そして今季2度目のシャンパンファイトへとなだれ込んだ。

苦しい試合だった。2戦目で3打数無安打1三振に抑えられているダルビッシュの前に、またも3打数無安打で2三振。

打線も7回途中までわずか3安打ながら、少ない失投を見逃さず2回にK・ヘルナンデスのアーチで先制すると、7回にはT・ヘルナンデスが貴重な追加点となるシリーズ2号ソロを放ち、効率よく得点した。

大谷は「誰が出ても一生懸命、チームプレーで後ろにつなぐんだ、という気持ちが前面に出ていたと思いますし、ロースコアでしたけどみんなでものにした、そんなシリーズだったと思います」とチームの結束力を勝因に挙げた。

大一番でチームを牽引したのは、先発山本だった。第1戦は先発しながら、3回5失点で降板。

チームは勝ったものの、悔しい思いで一杯だった。この日は、初戦で甘くなったスプリットを少なめにしてストレートを多投、カットボール、カーブを効果的に使い5回2安打無失点で初戦の借りを返した。

好調ブルペン陣も第4戦同様に機能して、2試合連続の完封リレーで、パドレスに三塁を踏ませなかった。

山本は「初回からしっかりストライクゾーンに投げられたんで、いいピッチングにつなげられたと思います。(ダルビッシュと)素晴らしい試合で同じ試合に登板できたことはすごくうれしいですし、本当に尊敬するピッチャーなので」と話し、史上初の地区シリーズ日本人先発対決もいい方向に作用したようだ。

これでドジャースとしては3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出となり、13日(日本時間14日)まずはメッツを本拠地で迎え撃つ。

大谷が「初戦が大事だと思うんで、そこに合わせて次に向けて頑張りたいと思います」と言えば、山本も「一つずつみんなで勝って、ワールドチャンピオンになれるように頑張ります」と前を見据えた。いずれにしても、大谷、山本の活躍が、2020年以来4年ぶりのワールドチャンピオン奪回の鍵を握っている。


テレ東リアライブ編集部