斉藤慎二(C)日刊ゲンダイ

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【城下尊之 芸能界ぶっちゃけトーク】

ジャンポケ斉藤は早朝のロケバスで性的暴行…“異常性欲”の背景に「歪んだ征服欲」と専門家指摘

 お笑いトリオ「ジャングルポケット」の斉藤慎二(41)が不同意性交と不同意わいせつの疑いで警視庁から書類送検された。今年7月にテレビ番組のロケ中、ロケバス車内で20代女性に性的暴行を加えた容疑だ。

 斉藤は任意の取り調べに対し「軽率な行為、反省している」と事実関係を認めているそうだが、逃亡や証拠隠滅のおそれが少ないということで書類送検になった。一方で警視庁は検察に対し最も重い「厳重処分」の意見を付けているという。判断するのは検察だが、警察としては絶対に起訴してもらいたいわけで、斉藤にとっては厳しい状況となる。

 ご存じの通り、この報道を受け所属する吉本興業は即刻、契約解除を発表した。それ以前に吉本は9月半ばの段階で斉藤が出演するレギュラー番組を全て降板させたことも明らかにしていた。ただし、理由は体調不良による本人の意向とボカしていた。

 今の斉藤の立場としては被害女性に対して真摯に謝罪し、示談をすすめていくしかない。金銭的な補償も含めて合意してもらい、「厳罰は望まない」という一筆をもらうことだ。裁判対策としてはこれが重要と考える。

 ところが、“余計”なことが起きた。送検が報じられた直後、斉藤の妻でタレントの瀬戸サオリ(36)が自身のインスタグラムに「夫の性的暴行は一部違う」「(不同意で被害届を出した女性の)相手の方からも行為があった」「SNSをフォローしたり連絡先を交換していた」「ドライブレコーダー及びカメラの解析を警察に求めていた」と書き込んでしまったのだ。

 夫を助けたいという気持ちは分かるが、明らかに軽はずみだ。これには以前の成功体験が関係していると思われる。斉藤は昨年、2度の不倫騒動が報じられたことがあって、番組出演が危うくなった。

 その時、妻の瀬戸は「芸人と結婚したのだから多少の浮気は覚悟していた」とコメントしてその危機を乗り切っていたのだ。

 だが、今回はレベルが違う。裁判となって判決が出れば、有罪の可能性が高い。不同意性交罪は5年以上の有期懲役であるため、原則として執行猶予はつかない。原則としたのは「被害者と示談が成立しているか」など例外的に刑が軽減されることがあるためだ。そうなると、かなりの長期間芸能活動ができなくなることは間違いない。

 そもそも、モテたいから芸能界に入ったという芸人は多いが、人気が出た芸人が“大物”になったつもりで女性に手を出す姿を見聞きするたび、「何を考えているのか」と思っていた。その話はまた次にしたい。

(城下尊之/芸能ジャーナリスト)