保護フィルム比較。Pixel純正とAmazonの人気商品、どっちが使いやすい?
スマホ画面の保護フィルム、貼る派ですか?もういらない派ですか?
スマホは毎日使うものだし、安い買い物ではないわけで…、やっぱり割りたくないのでわたしは貼っておく派です。ただ、どんな保護フィルムを貼るのかに関しては知識もこだわりもなく、これまでテキトーに選んできました。
そこで、今回はPixel 9 Proに機種変更したタイミングで、2種類の保護フィルムを比較検討してみました。
Google公式 VS. ジャパンクオリティ
今回使ってみたのは米ZAGG社の InvisibleShield Glass Elite(Google Pixel 9/Pro用)。「従来のガラス製画面保護シートの最大5倍の強度を持つ」とのことで、Googleの認定制度に適合した商品です。Googleストアでの販売価格は7,976円です。
そしてふたつめは日本製のガラスザムライ。OVER's社のヒット商品で、表面硬度は10H(10H鉛筆の芯と同等の硬さ)です。Amazonでの販売価格は1,140円とリーズナブル。
色・厚さの違い
ZAGG社のInvisibleShieldとガラスザムライを見比べてみると、フィルムの色がうっすらと黄色味を帯びているのがInvisibleShield、そしてグレーがかっているのがガラスザムライです。
InvisibleShieldにはフロントカメラ用にノッチを切り出してありますが、ガラスザムライにはありません。
後者は縁が黒いのも特徴。ただ、スクリーンのベゼル部分に重なるので、貼ってしまえば目立たないです。
InvisibleShieldのほうが厚みがあり、重量は10グラム。対してガラスザムライは8.5グラムでした。
取り付け方の違い
ZAGG社のInvisibleShieldから見ていきましょう。セット内容はガラスフィルム1枚、クリーナーセット3点、そしてフィルムを取り付けるプラスチック枠1個です。
取り付け方は英語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語・ドイツ語・オランダ語で書かれています。日本語の説明はないので、YouTube上の動画(約3分)を確認しながら行ったほうがいいかも。
とはいえ、手順はいたって簡単。
まずスクリーンをアルコールパッドで拭き、クロスで水分を拭き取ったあとにシールでペタペタと埃を取り除いていきます。
次に、付属の枠内にスマホをセットします。保護フィルムがスクリーンに接着される側の透明なセパレーターを剥がし、上下についている穴を枠の突起に通して保護フィルムの位置を固定してから、静かにスマホのスクリーンの上に重ねていきます。
この際、保護フィルムの中心を指でそっと押すと上下に気泡が押し出されていき、キレイに貼ることができます。最後に保護フィルムの表面の透明なセパレーターを剥がせば完了です。
一方で、ガラスザムライはどうでしょうか。セット内容はガラスフィルム1枚、クリーナーセット3点、そしてフィルムを取り付ける「らくらくクリップ」1個です。
ガラスザムライを製造しているOVER'sもYouTube上に懇切丁寧な動画(約9分)を公開しています。
「一寸の狂いなく狙った位置にフィルムを貼るため」にらくらくクリップを使うコツが披露されているので、保護フィルムを貼るのが初めての方、ぜっっったいに気泡が入らないように貼りたい方は必見です。
そのほかにも、
・スマホのスクリーンを拭くときはアルコールパッドとクリーニングクロスを同じ方向に動かす
・できるだけ埃の出にくい服装を心がける
・「100%を目指すぞ!」という方は、埃がない入浴後のお風呂場でチャレンジ
などなど、保護フィルムを上手に貼る上でのティップスも多数紹介されています。
使用感の違い
さて、実際にZAGG社のInvisibleShieldを実際にPixel 9 Proに取り付けてみたところ、ひとつだけ問題が。保護フィルムを貼る前に登録しておいた指紋認証の精度が落ちてしまいました。
ただし、以前の指紋認証を削除し、新たに登録し直したところ、問題なく認識できるようになりました。ひと手間かかりましたが、その後の使用に大きな支障はありませんでしたよ。一方のガラスザムライは継続して指紋認証を行うことができました。
いずれにせよ、顔認証で画面ロック解除を行なっているのであれば問題ないんですけどね。
もしも保護フィルムが割れてしまったら
今回はInvisibleShieldとガラスザムライの強度については十分に検証することができませんでした。そこで、東京都が行ったスマホ用ガラスフィルムの落下試験の結果を参考にしたいと思います。
いわく、スマホ用ガラスフィルム20検体をスマホの模型に貼り付けて、高さ1.5メートルから水平に10回落下させた結果、すべての検体で破損がみられたとのこと。
破損は、角や端から発生する場合が多く、一度ひび割れが発生すると、それ以降、落下するたびにひび割れが増加する傾向がみられた。
目立った破片の飛散は見られなかったが、試験後の検体表面を観察すると、細かく割れた箇所はザラザラし、浮いて剥がれそうになっている破片が確認できた。また、大きくひび割れた箇所は、剥がれたりした際に切傷につながるおそれがある尖った部分が確認できた。
割れてしまったガラスフィルムは、怪我の原因になりかねません。
InvisibleShieldとガラスザムライ、いずれの保護フィルムを選んだとしても、もしも割れてしまったらそのまま使用せず交換すること、また割れたガラスフィルムを剥がすときに怪我をしないよう、慎重な取扱いを心がけたいものです。
Source: ZAGG, OVER's, Google Store, Amazon, 東京都生活文化局消費生活部生活安全課
Text, Photo: 山田ちとら