「売れても満たされない」ウエストランド井口ד配信王”永野は更年期!?
「今日-1グランプリ」がリニューアルして復活。トークのネタは収録当日に起きた「今日の出来事」だけという、1日限定の即“今日”型トークバトル「即今日話(そっきょうばなし) -今日の出来事だけのトークバトル-」(全4回/10月の月曜深夜24時30分-)。ウエストランド、永野、ガクテンソク・奥田、きしたかの・高野などお笑い実力者10名が挑む!
過酷な収録直前、前回も出演しMCも務めたウエストランド・井口、番組初参加の永野にインタビュー。毒たっぷりのトークが魅力の2人に、不満でいっぱいだった若手時代、売れてからの現状、当番組への不満まで、たっぷり語ってもらった。
【動画】今日の出来事だけを真夜中に話す…まだ磨き上げる前の初出しすぎるトークバトル<即今日話>
――お二人ともに、不満や愚痴を毒たっぷりにぶっちゃけるトークが持ち味ですが、お互いに意識されていますか?
永野「同じジャンルにくくられがちですけど、同じではないんですよ」
井口「さすがに永野さんとは違うでしょ(笑)。永野さんは僕と違ってちゃんと怒られていますから。僕らは“毒舌”と言われるけど、怒られることはしない。永野さんは、定期的にしっかりと怒られている、唯一の存在です。今どきいないですよ、そんな人」
永野「もう50歳ですよ。今年に入って6回くらい怒られています。なので事務所には居場所がなくて…」
井口「この間なんて収録の最中に芸人仲間から怒られて、めちゃくちゃ髪の毛引っ張られていましたからね(笑)。思わず僕は目を背けてしまいました」
永野「あれは痛かったです。僕、スポーツやっていなかったんでフィジカルは弱いんですよ。そういうところを上手くできる井口がうらやましい。番組も、どんなジャンルでも対応できるし。僕なんて、『忙しいでしょ』と言われるけど、一回のインパクトが強い仕事をしているだけで、そんなに忙しくはない。なんと言っても井口はM-1チャンピオンですから。でも、そう思えないところもすごいところで」
井口「箱に閉じ込められる仕事とかもやっているんで。そんなチャンピオン、歴代にいました?」
――永野さんは、最近ご自身のことを“配信王”と名乗っていらっしゃいますよね。
井口「僕ととろサーモンの久保田さんの番組(「耳の穴かっぽじって聞け!」)に手紙で登場してもらった時も、そう名乗っていて。スタッフさんが、どこで“配信王”だと決まったのか疑問になって調べたら、まさかの自分で言っているだけだったんですよ。人のチャンネルに行っては大暴れしているという」
永野「自分のYouTubeは視聴回数1万もいかないんですよ。8000台で何が配信王か、と。どうしても自分のところでは守りに入ってしまって面白味がないと視聴者に言われています(笑)。人のだと無責任になれるんでけどね」
――井口さんはひと昔前の“配信王”でしたが、その称号が永野さんに移って…
井口「それは種類違いますよ。『トークサバイバー!』(Netflix)とか『ドキュメンタル』(AmazonPrime video)とか『大脱出』(DMM TV)とかのネット配信番組に全部出ているのは僕だけしかいないんだってことを主張しただけで。永野さんは人のYouTubeへ行って暴れてるから」
永野「まぁ本当のことを言うと、“配信王”はチョコレートプラネットやかまいたちとかですから(笑)」
――お二人はテレビに出る前は地下ライブなどで共演されてきたんですよね。
井口「それもちょっと違って。永野さんは真の地下にいましたが、僕らはライブの中では割とメインストリームだったので」
永野「僕はホリプロをクビになって、地下しか居場所がなかった。なので、昨今の『地下芸人で〜す』という軽いノリの若者たちとは気持ちが違うんですよ。本当にイヤだったんで」
井口「当時の地下って本当に最悪の場所でしたからね。地上に出ることもできなくて」
――なるほど。そんな若手の頃からのお知り合いで、お互いに同志という感覚はあるのですか?
井口「もちろんあります。番組で一緒になるのはうれしいですね。ライブにしか出ていなかった時に、爆笑問題の番組『爆チュー問題』にはよく呼んでもらってて。その頃くらいから、どんどんやけくそになってきて、バラエティ番組なのに、演出の人に『ふざけないでください』って怒られていましたね」
永野「僕だけが怒られるんですよ。太田(光)さんが仕掛けたことなのに、僕だけ」
井口「あの頃から目が変わってきた気がする」
永野「誰かが急に来られなくなったとなった時に前日に呼ばれる、そういう扱いですから」
井口「永野さんは、次の仕事があるのに『爆チュー問題』の打ち上げでしこたま酒を飲んで行くなんてこともありましたね」
永野「そんな時期もありましたね」
――そこから抜け出し、お二人とも自分のやりたい仕事も少しずつ増えてきて、鬱屈としていた頃とは気持ちは変わってきましたか?
永野「多分、井口も同じだと思いますが、当時よりお金ができたから満たされるわけじゃないんですよね。心に関してはビジネスではないというか」
井口「それは一緒かも知れない」
永野「井口の場合は、いい意味で“素質”なんです。お金持ちになって素敵な奥さんと家庭を築いても、心の中には燃えるものを持っている人で。対して僕は単純に“更年期”で、単にイライラしてるだけ。更年期と、前より仕事をもらえるというブームが重なっただけ。これから年を取って収まっていくのか、それとも痴呆も入ってもっとやっかいな人物になっていくのかは分からないです」
井口「僕も、最初は売れたら満たされると思ったけど、今でも“幸せだな〜”みたいな瞬間は1秒たりともない。満たされないんですよ」
永野「最近は毒舌の芸人やタレントも増えてきたじゃないですか。“何なんだ君は?”みたいな人もいて」
井口「無作為に悪口だけを言う女性タレントとかいますからね。思っていることを言えばいいなんて、そんな簡単じゃねぇからな!」
永野「そういう人とは全然違うんですよ、僕らは」
井口「でも満たされない人生って、どうなっていくのか…永野さんを見ていると不安です」
永野「だから僕は井口には満たされて欲しいんですよ。10年後、僕みたいに症状が出てくると本当にヤバいんで」
井口「僕も満たされたいと思っているんですが、なかなか…。周りから『そんなこと言って、満たされているでしょう?』とか言ってくると、『じゃあこの人生やってみろよ!』って言いたくなってしまう」
永野「本当に不遇だと思います。だって自分で鏡を見ても“怒り”しかないんですから。ちなみに、“満たされているかどうか”の自問自答はすでに終わっているので、そうやって他人がイジってくる程度のことは、とっくに自分で疑い済みです」
――全てのことに毒舌を吐いてしまうのは必然なんですね。そんなお二人の真骨頂が見られる番組への意気込みを!
井口「まさか2回目があるとは…。『ツギクル芸人グランプリ』(お笑い界の次世代を担う15組による勝ち抜き戦)の副賞として、『ENGEIグランドスラム』(フジテレビ系で放送の豪華ネタ番組)の出演権と並んで、この番組の出演権が書かれていてゾッとしました。テレ東の人間でも何でもないですけど、並べちゃって大丈夫かなって」
永野「こんな芸人任せの番組ってないよね」
井口「収録の当日に起きた話限定って、いきなり『この日、お願いします』とか言われても、僕らもヒマじゃないんで何かしらが入っているんですよ。この番組のせいで今日1日、なんかずっとイヤな気持ちでした」
永野「自分でトラブルを起こしにいくのは違うから、意外と難しいよね」
井口「前回、みんながいろんなことに挑戦していたのですごいなって思っていたんですよ。でも、今回の打ち合わせで『話のために何かやるのは違います』って言われて。あんなに頑張ったのに何だったんだって」
永野「かわいそうに」
井口「事前に何もできないわけですから」
永野「でも、笑いは取れってことでしょ。ちょっと裏っぽいことを言うと、そんなに大きい出来事はないけど面白く見せる“キャッチ力”が必要なのかなと思います」
井口「どこをどう捉えてどう話すのか。ぜひ放送を楽しみにしてください!」
お二人を始め、お笑い実力者10名が挑む過酷なバトル! 「即今日話(そっきょうばなし) -今日の出来事だけのトークバトル-」(全4回/10月の月曜深夜24時30分)をお見逃しなく!
放送後には「TVer」、「ネットもテレ東」で見逃し配信あり。
過酷な収録直前、前回も出演しMCも務めたウエストランド・井口、番組初参加の永野にインタビュー。毒たっぷりのトークが魅力の2人に、不満でいっぱいだった若手時代、売れてからの現状、当番組への不満まで、たっぷり語ってもらった。
“配信王”永野の真実
――お二人ともに、不満や愚痴を毒たっぷりにぶっちゃけるトークが持ち味ですが、お互いに意識されていますか?
永野「同じジャンルにくくられがちですけど、同じではないんですよ」
井口「さすがに永野さんとは違うでしょ(笑)。永野さんは僕と違ってちゃんと怒られていますから。僕らは“毒舌”と言われるけど、怒られることはしない。永野さんは、定期的にしっかりと怒られている、唯一の存在です。今どきいないですよ、そんな人」
永野「もう50歳ですよ。今年に入って6回くらい怒られています。なので事務所には居場所がなくて…」
井口「この間なんて収録の最中に芸人仲間から怒られて、めちゃくちゃ髪の毛引っ張られていましたからね(笑)。思わず僕は目を背けてしまいました」
永野「あれは痛かったです。僕、スポーツやっていなかったんでフィジカルは弱いんですよ。そういうところを上手くできる井口がうらやましい。番組も、どんなジャンルでも対応できるし。僕なんて、『忙しいでしょ』と言われるけど、一回のインパクトが強い仕事をしているだけで、そんなに忙しくはない。なんと言っても井口はM-1チャンピオンですから。でも、そう思えないところもすごいところで」
井口「箱に閉じ込められる仕事とかもやっているんで。そんなチャンピオン、歴代にいました?」
――永野さんは、最近ご自身のことを“配信王”と名乗っていらっしゃいますよね。
井口「僕ととろサーモンの久保田さんの番組(「耳の穴かっぽじって聞け!」)に手紙で登場してもらった時も、そう名乗っていて。スタッフさんが、どこで“配信王”だと決まったのか疑問になって調べたら、まさかの自分で言っているだけだったんですよ。人のチャンネルに行っては大暴れしているという」
永野「自分のYouTubeは視聴回数1万もいかないんですよ。8000台で何が配信王か、と。どうしても自分のところでは守りに入ってしまって面白味がないと視聴者に言われています(笑)。人のだと無責任になれるんでけどね」
――井口さんはひと昔前の“配信王”でしたが、その称号が永野さんに移って…
井口「それは種類違いますよ。『トークサバイバー!』(Netflix)とか『ドキュメンタル』(AmazonPrime video)とか『大脱出』(DMM TV)とかのネット配信番組に全部出ているのは僕だけしかいないんだってことを主張しただけで。永野さんは人のYouTubeへ行って暴れてるから」
永野「まぁ本当のことを言うと、“配信王”はチョコレートプラネットやかまいたちとかですから(笑)」
売れても満たされない
――お二人はテレビに出る前は地下ライブなどで共演されてきたんですよね。
井口「それもちょっと違って。永野さんは真の地下にいましたが、僕らはライブの中では割とメインストリームだったので」
永野「僕はホリプロをクビになって、地下しか居場所がなかった。なので、昨今の『地下芸人で〜す』という軽いノリの若者たちとは気持ちが違うんですよ。本当にイヤだったんで」
井口「当時の地下って本当に最悪の場所でしたからね。地上に出ることもできなくて」
――なるほど。そんな若手の頃からのお知り合いで、お互いに同志という感覚はあるのですか?
井口「もちろんあります。番組で一緒になるのはうれしいですね。ライブにしか出ていなかった時に、爆笑問題の番組『爆チュー問題』にはよく呼んでもらってて。その頃くらいから、どんどんやけくそになってきて、バラエティ番組なのに、演出の人に『ふざけないでください』って怒られていましたね」
永野「僕だけが怒られるんですよ。太田(光)さんが仕掛けたことなのに、僕だけ」
井口「あの頃から目が変わってきた気がする」
永野「誰かが急に来られなくなったとなった時に前日に呼ばれる、そういう扱いですから」
井口「永野さんは、次の仕事があるのに『爆チュー問題』の打ち上げでしこたま酒を飲んで行くなんてこともありましたね」
永野「そんな時期もありましたね」
――そこから抜け出し、お二人とも自分のやりたい仕事も少しずつ増えてきて、鬱屈としていた頃とは気持ちは変わってきましたか?
永野「多分、井口も同じだと思いますが、当時よりお金ができたから満たされるわけじゃないんですよね。心に関してはビジネスではないというか」
井口「それは一緒かも知れない」
永野「井口の場合は、いい意味で“素質”なんです。お金持ちになって素敵な奥さんと家庭を築いても、心の中には燃えるものを持っている人で。対して僕は単純に“更年期”で、単にイライラしてるだけ。更年期と、前より仕事をもらえるというブームが重なっただけ。これから年を取って収まっていくのか、それとも痴呆も入ってもっとやっかいな人物になっていくのかは分からないです」
井口「僕も、最初は売れたら満たされると思ったけど、今でも“幸せだな〜”みたいな瞬間は1秒たりともない。満たされないんですよ」
永野「最近は毒舌の芸人やタレントも増えてきたじゃないですか。“何なんだ君は?”みたいな人もいて」
井口「無作為に悪口だけを言う女性タレントとかいますからね。思っていることを言えばいいなんて、そんな簡単じゃねぇからな!」
永野「そういう人とは全然違うんですよ、僕らは」
井口「でも満たされない人生って、どうなっていくのか…永野さんを見ていると不安です」
永野「だから僕は井口には満たされて欲しいんですよ。10年後、僕みたいに症状が出てくると本当にヤバいんで」
井口「僕も満たされたいと思っているんですが、なかなか…。周りから『そんなこと言って、満たされているでしょう?』とか言ってくると、『じゃあこの人生やってみろよ!』って言いたくなってしまう」
永野「本当に不遇だと思います。だって自分で鏡を見ても“怒り”しかないんですから。ちなみに、“満たされているかどうか”の自問自答はすでに終わっているので、そうやって他人がイジってくる程度のことは、とっくに自分で疑い済みです」
――全てのことに毒舌を吐いてしまうのは必然なんですね。そんなお二人の真骨頂が見られる番組への意気込みを!
井口「まさか2回目があるとは…。『ツギクル芸人グランプリ』(お笑い界の次世代を担う15組による勝ち抜き戦)の副賞として、『ENGEIグランドスラム』(フジテレビ系で放送の豪華ネタ番組)の出演権と並んで、この番組の出演権が書かれていてゾッとしました。テレ東の人間でも何でもないですけど、並べちゃって大丈夫かなって」
永野「こんな芸人任せの番組ってないよね」
井口「収録の当日に起きた話限定って、いきなり『この日、お願いします』とか言われても、僕らもヒマじゃないんで何かしらが入っているんですよ。この番組のせいで今日1日、なんかずっとイヤな気持ちでした」
永野「自分でトラブルを起こしにいくのは違うから、意外と難しいよね」
井口「前回、みんながいろんなことに挑戦していたのですごいなって思っていたんですよ。でも、今回の打ち合わせで『話のために何かやるのは違います』って言われて。あんなに頑張ったのに何だったんだって」
永野「かわいそうに」
井口「事前に何もできないわけですから」
永野「でも、笑いは取れってことでしょ。ちょっと裏っぽいことを言うと、そんなに大きい出来事はないけど面白く見せる“キャッチ力”が必要なのかなと思います」
井口「どこをどう捉えてどう話すのか。ぜひ放送を楽しみにしてください!」
お二人を始め、お笑い実力者10名が挑む過酷なバトル! 「即今日話(そっきょうばなし) -今日の出来事だけのトークバトル-」(全4回/10月の月曜深夜24時30分)をお見逃しなく!
放送後には「TVer」、「ネットもテレ東」で見逃し配信あり。