取り押さえた時の状況を再現する梁さん(9月30日、神奈川県警鶴見署で)

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 横浜市鶴見区尻手のコンビニエンスストアで、店員と協力して万引きした男(29)を取り押さえたとして、神奈川県警鶴見署は9月30日、同区矢向の会社員、梁果琳さん(23)に感謝状を送った。

 梁さんは9月16日、フリーマーケットアプリで売れた商品の発送のため、母親とともにコンビニを訪れ、店内で梱包(こんぽう)作業をしている際、店員と男がもめているのに気づいたという。男は缶ビールを万引きしようとしており、梁さんは店員と協力して男を押し倒し、左腕でヘッドロックをかけて取り押さえた。その際に男に左腕をかまれ、全治1週間のけがを負った。

 梁さんに武道経験などはないというが、「勝手に体が動いていた」と振り返り、「結果的に捕まってよかったが、ナイフなどを持っている場合も考えられるので、もう少し慎重に行動をしてもよかった」と話した。

 同署の中西実署長は「梁さんの勇気に非常に感謝している。一方、危険性もあるので同じような場面に遭遇したら、110番をしたり、被害に遭わないために逃げたりすることも大切だ」と語った。