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 俳優の池松壮亮(34)が俳優の仲野太賀(31)が主演する2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」に出演することが2日、分かった。同日、東京・渋谷の同局で行われた出演者発表会見で発表された。池松は「義経」(2005年)、「風林火山」(2007年)以来、19年ぶり3度目の大河出演となる。

 池松は仲野演じる主人公・豊臣秀長の兄、天下統一を成し遂げた豊臣秀吉役。小一郎の3歳年上の兄。登場時の名は藤吉郎(とうきちろう)。尾張中村の貧しい農家で生まれ育ったが、主君である戦国武将・織田信長のもとでメキメキと頭角を現し、ついには天下統一を果たす

 主演の仲野とは10代から懇意にしている池松は「俳優の仕事や物づくり、互いの人生について対話を繰り返してきた。たくさんの時間を過ごしてきた」と関係性に触れ、普段から“太賀”と呼んでいるという。「太賀が大河ドラマの主演とニュースで知りました。ずっと見てきた身からすると本当にうれしくて。心からうれしかったことを覚えています。次の日に、今作のプロデューサーからご連絡いただいた。まさか秀吉を演じると思っていなかったので、あまりにも驚いてしまいしばらく固まってしまいました」と回顧。「約20年ぶりの大河。時代に見合ったヒューマニズムを目指していけたらいいなと思っています。心強い皆様、これから出会う皆様、仲野太賀とともに素敵な作品を届けられるよう頑張ります」と意気込んだ。

 大河ドラマへの出演について「この国で俳優をやる上で特別な場所。非常にワクワクする気持ちと、これまで映画を中心に活動してきたので、これだけ長く撮影に入ったことがないですし、一人の人物を演じたことがない。非常に貴重なタイミングをいただいた。一生懸命やりたい」と話した。

 会見では、兄弟を演じる仲野と顔が似ているという声も。仲野は「共に猿顔と言いますか。普段からよくしていただいているので、親近感しかない。見た目もそうなんですけど、それ以上に池松さんには尊敬の念がある。心の兄と思っている方。そういう池松さんと大河ドラマをやれるのはこれ以上ない幸せ。ものすごく気合いが入っています」と率直に喜びの感情を表現した。

 池松も「遠目から見ると似ているのかな。猿が2匹いると思ってもらえれば」と口にして笑いを誘った。「本当に太賀が小さい頃、16歳くらいから知っているので親戚のような気分。周りからも“ブラザーズ”と言われてきたこともあった。僕自身も一番仲の良い、何かあったらいろいろな話をしてきた相手です」と信頼感を口にした。

 写真撮影は2人で肩を組んだりするなど、和気あいあいとした雰囲気。会見が終わると、仲野と池松ががっちりと握手を交わす姿も見られた。

 同作は1591年に天下統一という偉業を成し遂げた豊臣秀吉と、それを熱い絆で支えた弟・秀長の豊臣兄弟の姿を描く大河ドラマ第65作。23年「どうする家康」以来3年ぶりの戦国時代が舞台となる。

 仲野演じる主人公は秀吉の3歳下の弟で“天下一の補佐”役を務めた豊臣。脚本は20年度後期の連続テレビ小説「おちょやん」などを手掛けた八津弘幸氏が担当する。

 物語は、豊臣兄弟の天下統一までの軌跡を描く下剋上サクセスストーリー。目の前に立ちはだかるハードミッションを絶妙のコンビネーションで次々とクリアしていく兄弟は、やがて兄とともに、万民が笑って暮らせる太平の世を作るという夢を抱き始め…。戦国乱世を舞台に、熱い兄弟が夢と希望を胸に突っ走る。