9月21日の記録的豪雨で安否がわからなくなっている石川県輪島市の中学3年生・喜三翼音さんをめぐって、福井海上保安署は30日午後、福井県の沖合で見つかった女性の遺体のジャージに「喜三」の文字が書かれていたと発表しました。福井海上保安署は、遺体が喜三さんとみて身元の特定を急いでいます。

石川県輪島市久手川町では9月21日、線状降水帯による記録的豪雨で住宅4棟が流され、これまでに男女2人の死亡が確認されたほか、中学3年の喜三翼音(きそ・はのん)さんと前川政二(まえかわ・まさじ)さん(80)の安否が分かっていません。

福井海上保安署によりますと、輪島市から直線でおよそ170キロ離れた福井県の沖合で30日午後4時すぎ、遺体が漂流しているのを近くにいた漁船が見つけました。

遺体は身長およそ150センチの女性で、半袖・半ズボンのジャージの上に、長袖・長ズボンのジャージを重ね着していたということです。

半ズボンのタグには手書きで「喜三」の文字が記されていたということで、福井海上保安署は、遺体が喜三翼音さんの可能性が高いとみて、2日に司法解剖を行うことにしています。