ロシア副首相、産油国の投資確保を重視 OPECプラスの減産で

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[モスクワ 30日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は、「OPECプラス」は十分な投資を確保するための長期的な視点から戦略的に減産を行い、市場シェアを譲っていると語った。中東のテレビ局アルアラビーヤによる9月28日のインタビューでの発言内容が30日に公表された。

市場シェア維持を価格より重視するかとの質問に対し、ノバク氏は「一時的に市場シェアを失うかもしれないが、将来のことを考えている」と説明。「重要なのはまず、産油国のエネルギー部門が発展し、投資を継続できるようにすることだ。輸出国、輸入国の双方が満足する価格が必要だ」と語った。

OPECプラスは、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟の産油国で構成。国際エネルギー機関(IEA)のデータに基づくロイターの試算によれば、OPECプラス諸国の原油生産量は世界供給の48%を占める。

ノバク氏はまた、地政学的リスクは織り込み済みだとして、中東の緊張による原油価格の大きな変動は沈静化していくとの見方を示した。