石破氏に経済界から豊富な経験評価の声、インフレ移行踏まえた政策要望も

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[東京 27日 ロイター] - 経団連の十倉雅和会長は27日、自民党総裁選の結果を受け、石破茂新総裁は地方創生や防衛分野をはじめ幅広い政策に精通しており、経験豊富な政治家だと評価した上で「経済界との連携をより一層、密なものとし、課題解決に取り組んでもらいたい」とするコメントを発表した。

石破氏に強力な内閣、党役員の陣容を整えた上で、政策を迅速に推進できる安定した政治の体制が確立されることを期待する、とした。

経済同友会の新浪剛史代表幹事は、石破氏に対し、デフレからインフレへの移行を踏まえた新たな経済・財政政策、雇用・労働市場改革や社会保障制度改革、地政学リスクの高まりに備えた経済安全保障、デジタル化の進展を見据えたエネルギーの安定供給について、着実な成果を挙げるよう求めた。

日商の小林健会頭は、国力の再浮揚を国家目標に据え、デフレ経済からの完全脱却と成長型経済への転換を確実なものとするため、不退転の決意で臨んでもらいたいと要望。地域や民間の潜在力を引き出す強力な成長戦略の策定・実行を期待している。