アメ横を視察する石破茂氏

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 自民党総裁選(27日投開票)に立候補している石破茂元幹事長が26日、東京・上野駅広小路前で街頭演説を行い、警備にあたっている警察がヤジ男の出現に手を焼く場面があった。

 決選を翌日に控えたこの日、石破氏が最後の街頭演説で立ったのは上野駅前だ。選対本部長を務める岩屋毅衆院議員は「石破さんがこの場所を選んだのはたっての希望でした。上野がまさに地方と東京を結ぶ玄関口。地方と東京が共存する。そんな日本を作りたい。地方創生2・0を実現したい」と説明した。

 マイクを握った石破氏は「今回、日本を守るをスローガンに掲げた。国民を守り、地方を守り、ルールを守る」と切り出し、能登半島の地震や豪雨災害を教訓に防災省の創設を強く訴えた。すると演説が20分過ぎたあたりで、石破氏に向かって、「自民党は統一教会」とヤジを飛ばす男性が現れ、警備に当たっていた警察の目が一斉に注がれた。

 男性は演説会場周辺を一周した後に手荷物検査を受け、会場の中に入ってきたものだからSPも不測の事態を避けるために複数人で徹底マーク。すると男性が他の聴衆の男性ともめ、小競り合い寸前に発展してしまった。警察が2人を引き離し、事なきを得たが、周りにいた聴衆は演説そっちのけとなってしまった。

 そんな喧騒をよそに石破氏は演説終了後に聴衆から「総理になってくれ!」と熱い声援を受け、ご機嫌。その後のアメ横視察では、かつおぶしを購入するなどしていた。