洗濯家事の負担を極力減らしたいなら、ガス乾燥機の採用を検討しましょう。ハウスメーカーで注文住宅を建てた夫婦共働きのライターは、洗面脱衣所の横にガス乾燥機を設置したランドリースペースをプラン。乾いた衣類は隣のウォークインクローゼットにしまえば終了。室内用物干しも設置したことで、洗濯家事のストレスから解放されました。

家づくり当初から決めていたガス乾燥機の採用

筆者の世帯は共働き夫婦で、愛犬と暮らしています。3か月前に大手ハウスメーカーで、都内に延床面積33坪の2階建て注文住宅を建てました。間取りは以下のとおりです。

1階:玄関、ただいま手洗い、トイレ、LDK
2階:寝室、夫婦それぞれの書斎、浴室、洗面所、ランドリールーム、ウォークインクローゼット、トイレ

以前住んでいたのは、マンションの高層階。洗濯物を外には干せない環境でした。そのため、ずっとドラム式の洗濯乾燥機を使ってきました。洗濯乾燥機は、洗濯から乾燥までボタン1つでできて便利。しかし、以下の3つのことには、不満に感じていました。

・洗濯〜乾燥まで時間がかかる(約4時間)
・意外に乾燥ムラがあり、生乾きのときがある
・乾燥容量が少ない(最大3kg。洗濯物が多いと2回乾燥させる必要がある)

わが家は共働きなので、時短命。そこで、戸建て設計当初から、ガス乾燥機を採用したいと考えていました。

新しい家にはランドリースペースをつくり、最大6kg乾燥可能なガス乾燥機を設置しました。そのことで、この3つの不満がすべて解決。とても満足しています。

洗濯から衣類管理まで1か所に集中させた間取りに

家事の時短のため、間取りにも工夫しました。浴室・洗面脱衣室・ランドリースペース・ウォークインクローゼットを、すべて1か所に集中。洗濯や衣類管理に関わる家事の動線を、1つにまとめました。

上はガス乾燥機のすぐ隣にあるウォークインクローゼットです。両者の関係が絶妙!

・着ていた服はすぐ洗濯機かクローゼットへ
・洗いあがりの洗濯物は、すぐにガス乾燥機へ
・乾いた洗濯物は、すぐ隣のクローゼットへ

衣類管理がとにかくスムーズなのです。

洗濯に関わるすべての家事が、このスペースで完結するので、洗濯が苦になりません。おかげて、洗濯物もたまらなくなりました。

乾燥機にかけられない衣類は、すぐに部屋用物干しに!

筆者は、それまで高層マンションに住んでいたこともあり、洗濯物を外に干す習慣がありませんでした。とくに不便にも感じていなかったので、新しい家では、ベランダは不採用に。そのぶん、建築費用も抑えられました。

代わりにランドリースペースに、スチール製の室内用物干し(写真)をつけています。スチール製のブラックの物干しは、やぼったくなくてとても気に入っています。

乾燥機にかけられない衣類を、ベランダへ持っていく手間もなく、洗濯機から取り出してすぐ部屋干しできるので、ラクチン。これも時短にひと役買ってくれています。

設計時は、部屋干しで生乾きにならないか少し心配でした。しかし、室内用物干しを浴室側に寄せて設置し、浴室換気を回すことで、まったく問題ありませんでした。梅雨の時期もちゃんと乾きました。

物入れの扉位置を変更し、ランドリー収納に!

洗濯機・ガス乾燥機の前には、幅600×高さ2350×奥行き800mmの物入れをつくりました。この物入れがランドリー収納として大活躍。洗濯洗剤や柔軟剤、漂白剤がすぐに取り出せて便利です。

内部は可動棚に。スティック型掃除機が充電できるよう、コンセントも設置しました。

じつはこの物入れ、設計時当初は扉が廊下側を向いていました。しかし、使いやすさを考えて洗面側に変更。結果、廊下もすっきりしますし、使いやすいし大正解でした。

洗濯機の上に設置すると高さが出るので要注意

大満足のガス乾燥機ですが、少し不便に感じていることがあります。それは、ガス乾燥機の扉の高さ。

わが家は、洗濯機の上に専用台を使ってガス乾燥機を設置しています。意外に乾燥機に高さがでるため、洗濯物の出し入れの際に、奥の方の洗濯物が見えづらく、取り出しにくいのです。

縦型洗濯機の上に設置する場合、どうしても高さがでてしまいます。身長によっては、背伸びをして出し入れすることになると思うので、ガス乾燥機を採用の際は、高さや設置場所をしっかり検討した方がいいと思います。