アプリ利用者はまだ半数(C)日刊ゲンダイ

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「AI予想機能」を使っている人の約7割が年間回収率をアップさせている! 公営競技のインターネット投票サービス「オッズパーク」が実態調査を行ったところ、アプリ利用で勝率が大きく跳ね上がることがわかった。これは聞き捨てならない。

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 オッズパークが競馬を含む公営競技をやっている人を対象に「投票アプリ」の利用有無を聞いたところ、約50%の人が利用していると回答。ただし、年代別だと20代の63%が使っているのに対し、50代は39%とまだまだ少ない。

「やはり若い世代ほど投票アプリも使用しているという結果になりました。投票アプリの利用者全体が急激に伸びており、オッズパークに関しては現在200万人を突破しています。また、投票アプリを利用している人の約4人に1人が『AI予想機能』も活用しているのですが、そのうち71.2%の人が『年間回収率が上昇した』と回答しています」(「オッズパーク」を運営するSBプレイヤーズの担当者)

 公営競技ユーザーが投票時に参考にしている情報は、投票アプリ、専門紙(新聞)、テレビ番組がほぼ拮抗。最新情報(馬体重や調教など)、専門家の予想などをうまく活用して自分の予想を組み立て、さらにAI予想で自分の予想を補足・補強しているようだ。

 一方、投票アプリに追加して欲しい機能については、「自身のタイプに合ったAI予想」(穴馬や堅実など)が最も要望が多く、「カスタマイズ機能」や「複数競技のライブ視聴機能」が続いた。

 競馬アプリを使う最大のメリットはネットで馬券の投票ができること。JRAが運営する即PATと連携すれば、アプリ内でインターネット購入が可能だ。入金方法は指定の銀行やクレジットカードが使える。もっとも、一概に競馬アプリと言っても、AI予想があったりなかったり、無料サービスが多かったり、得意とする機能は千差万別で、どれを使えばいいのか迷うところ。では、すでに出ている投票アプリにはどんな特徴があるのか。

■AI予想を活用したい人向け

■オッズパーク…競馬、競輪、オートレースが一つで楽しめる

 AI予想が充実。地方競馬・競輪・オートレースの3タイプのAI予想を出しており、地方競馬における的中重視の「堅実AI予想」の回収率は72%(的中率64%)、配当重視の「一発逆転AI予想」も回収率67%(的中率29%)、直前情報重視の「直前情報AI予想」が回収率73%(的中率58%)だ。これだけではマイナス域だが、自分の予想の“根拠”が欲しい時などには重宝する。レースのライブ配信など無料で楽しめるコンテンツも多く、「かんたんモード」なら初心者でも使いやすい。中央競馬に対応していないのが今後の課題。

■SPAIA競馬…東大・京大競馬サークルも予想

 数多くのAI予想が見られる一方、東大・京大競馬サークルの予想というユニークなコンテンツも。利用は有料でゴールド月額500円、プラチナ同1500円、ダイヤモンド同7000円(6カ月、12カ月割引あり)。中央競馬だけでなく地方競馬の予想も提供しているので平日も楽しめる。AI予想印は会員ランクで本数に違いがある。

■初めて投票アプリを使う人向け

■楽天競馬…投票すると自然にポイントが貯まっていく

 地方競馬のみに投票できるアプリ。月会費など一切かからず、オッズやライブ映像、過去のレース映像もすべて無料。なにより、楽天競馬の魅力は投票で「楽天ポイント」が貯まること。その貯まったポイントでも馬券を投票できる。AI予想もある。

■JRAアプリ…競馬情報がすべて無料で閲覧できる

 JRAが提供するスマホ用の公式アプリ。JRAが発表する競馬情報を閲覧できる。スマホ用のため出馬表が大きく見やすくなっているのが特徴。登録や月額使用料がなく、すべて無料。欲しい情報はPush通知で配信してくれる。

■日刊競馬…競馬専門紙の記者が集めた貴重な情報も

 競馬専門紙「日刊競馬」が運営する競馬情報が満載。シンプルで画面が見やすい。新馬戦、出走予定馬、限定コラムなど無課金でも満足のコンテンツが揃う。またJRA「即PAT」のIDとの連携で馬券を直接購入することが可能。厩舎談話など紙面の情報も知りたい人は月額550円〜の有料コースとなる。

■MyKeiba…シンプルな画面で見やすさ優先

 スマホ用に最適化されたシンプルな構成で、画面の見やすさはトップレベル。動作も軽い。JRAネット投票との連携でアプリ内から馬券投票が可能だ。中央競馬の枠順や馬体重、レース結果などを無料で確認できる。

■Pakara…収支管理でムダ遣い防止できる

 最大の特徴は収支管理をしてくれるところ。回収率、累計の投資と回収を自動で収支管理。年間や月間、日別の収支データも表示されるため、使い過ぎの予防にもなる。今年からAI予想機能も追加された。

■とにかく情報の量が欲しい人向け

■ネットケイバ…中央から地方まですべての競馬情報

 日本最大の競馬情報サービスと銘打つだけあって、月間利用者数は1700万人超。55万頭分の競走馬データや一部情報分析が見られる。また、元ジョッキー、生産者、競馬評論家などのコラムが毎日配信。中央競馬のネット投票も可能だ。オッズ表示が軽く、使いやすさもある。JRA全レースを見るためのスーパープレミアムコースは月額1027円とやや割高。

■JRA-VAN…資金を自動配分してくれる便利機能

 利用には月額プランへの加入が必要。Androidが月額550円、iPhoneは同600円。JRA関連会社が提供するサービスだけに、JRAの公式データが充実しているのが強み。1986年1月から2020年6月までのレースを学習させたAI予想もある。アプリ内でJRA投票ができ、払戻金額がプラスになるよう資金を自動配分してくれる機能も付いている。