赤字が続く北陸鉄道の石川線と浅野川線について、石川県と沿線自治体による支援の枠組みが決まったことを受け、4日関係者が馳浩知事を表敬しました。

馳知事を訪ねたのは、北陸鉄道の宮岸武司社長と沿線自治体のトップらです。

石川線・浅野川線の支援をめぐっては、地域の重要な公共交通で存続させる必要があるとして、鉄道施設の更新や維持管理費を沿線自治体と県が負担する「みなし上下分離方式」を採用しました。

2025年度から15年間にわたって支援をすることになり、総額およそ132億円のうち県が28億円、沿線自治体が46億8000万円、残りを国が支援する基本方針をまとめています。

宮岸社長は「安全で安定的に鉄道線を運行するために、老朽化した車両や変電所の更新に着手する土台ができた」と支援に感謝を伝えました。

馳知事は「キャッシュレス化などの利便性の向上、ドライバー不足への対応をしてほしい」と述べました。