「オオタニ伝説は続く」大谷翔平とデコピンの始球式に反響止まず ド軍OBたちも仰天「犬が始球式に出るなんて聞いたことないよ」

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無事にセレモニーを終えたデコピンと大谷。ホームベース付近では見事にハイタッチも成功させた。(C)Getty Images

 まさしく「大谷翔平の日」となった。去る8月28日(現地時間)にドジャースの本拠地で行われたオリオールズ戦は、米球界でも大きな話題を呼んだ。

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 大谷が“愛犬”デコピンを抱える特注のボブルヘッド人形が先着4万人にプレゼントされたこの日の主役は、他でもない大谷だった。

 デコピンが登場する前代未聞の始球式が生んだ興奮が冷めやらぬ、初回の第1打席に2021年のサイ・ヤング賞右腕のコービン・バーンズから8月10本目となる42号アーチを放った背番号17は、右前打で出塁した3回に三盗を成功。さらに5回無死一塁の第3打席には一ゴロで一塁に残ると、直後に二盗を成功させた。

 この試合で今季42本塁打&42盗塁とした大谷は、1998年にアレックス・ロドリゲス(当時マリナーズ)が記録した「42本塁打&46盗塁」以来、2人目となる「42-42」を達成。史上初となる「50-50」の金字塔に対する期待をより一層膨らませた。

 開場の12時間前からファンの大行列を生んだ試合前のボブルヘッド人形提供から愛犬のセレモニー、さらには42号アーチと千両役者ぶりを発揮したこの日の大谷には、現地コメンタリーも仰天するばかり。その一挙手一投足の虜となっていた。

 オリオールズ戦の中継を担った地元放送局『Sports Net LA』で解説を務めたMLB通算204勝の大投手オーレル・ハーシュハイザー氏は「犬が始球式に出るなんて聞いたことがないよ(笑)」と大笑い。そして42号本塁打を放った直後には「ハリウッドで『オオタニ物語』を作るとして、どんなプロデューサーも提案された脚本を却下するだろうね。信じられない話ばっかりで、現実味がないとね」とユーモアたっぷりに眼前で広がった光景を伝えた。

 どこか現実離れした大谷のスター性に、百戦錬磨のOBも舌を巻いた。元ドジャースのノマー・ガルシアパーラ氏は中継後のハイライト番組内で「完璧な夜だった」と絶賛。さらに同じく球団OBのジェームズ・ローニー氏も「オオタニ伝説は続くね。だって普通に犬が芸を覚えるのには21日以上もかかるらしいからね。成功させたのは凄いことだ」と脱帽した。

 日本でも小さくないトピックとなった“大谷デー”は、今シーズンを振り返る時にもクローズアップされそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]