「夫は称賛に値する」大谷翔平への死球で批判増大 レイズ左腕の妻が生後6か月の子どもの誘拐予告被害を吐露「やめてください」
ドジャース戦で大谷(右)に投じた死球で、批判を受けたレイズ左腕のラブレディ(左)。(C)Getty Images
大谷翔平(ドジャース)に対する死球の余波が広まっている。
騒動のキッカケとなったのは、現地時間8月25日のドジャース戦で、レイズのリリーフ左腕リチャード・ラブレディの投球だ。1-1で迎えた8回裏にマウンドに上がった際に、先頭打者の大谷にいきなり死球を投じてしまったのである。
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無論、故意ではなく不可抗力。しかし、左手首付近にボールを受けた大谷が「痛いッ」と叫んで悶絶した姿、さらに2死1塁の局面で迎えたマックス・マンシーにも死球を投げてしまったこともあり、ラブレディはドジャース・ファンからブーイングを浴びた。
幸いにも大谷の手首に異常は見つからなかった。だが、試合後も29歳のリリーバーに対する批判は続いた。SNSで日本人と見られるアカウントを含めたドジャース・ファンを中心とした匿名アカウントから誹謗中傷を受けたラブレディは、自身のXアカウントを閉鎖。現在に至るまで閲覧できない状況となっている。
さらに本人だけでなく、家族に対する誹謗中傷も送られているという。現地時間8月28日にラブレディの妻マディーさんは、自身のInstagramでストーリー動画を更新。「MLB選手の妻に殺害予告や、生後6か月の子どもの誘拐予告を送ってもいいと考えている人たち、どうかやめてください」と訴えた。
「あなたは携帯電話やコンピューターの後ろに隠れることができますが、私の夫がやっていることは100万人に1人の注目を集めることであり、彼は賞賛と祝福に値します。今回のことは野球の試合での出来事で、それ以上のものではありません。
私の家族は私の最も大切な財産であり、あなた方がそれを脅し、私のアカウントをハッキングしたとき、私はそこで一線を引きます。このアカウントは永久に削除する。あなたは私の記憶と友人を奪った」
アカウントの乗っ取り被害も告白したマディーさんは、「私の名前で他の人に送ったメッセージは無礼なものだった。この世の誰一人としてこんなことをされる筋合いはない。憎しみを与える必要はないはず」とも主張した。
大谷への死球が原因で一方的に攻撃され続けているラブレディ。「SNS時代」の象徴とも言える出来事だが、選手への誹謗中傷は言語道断。許されるものではない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]