LGツインズのオースティン・ディーン【写真:Getty Images】

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ディーンはKBOで大活躍も…指揮官指摘「150キロ以上の速いボールに弱点」

 韓国プロ野球(KBO)で大活躍する打者の“日本移籍”はあるのだろうか。韓国メディア「OSEN」が「LG初の『30HR+100打点』の打者は日本進出可能だろうか」と題した記事を寄稿し、LGのオースティン・ディーン内野手について特集している。

 ディーンは2012年米ドラフト4巡目でマーリンズに入団。2018年にメジャー初昇格を果たし、2019年には64試合で打率.225、6本塁打、21打点の成績を残した。その後は複数球団を渡り歩き、メジャー通算5年で打率.228、11本塁打、OPS.676。2022年オフにKBOのLGツインズと契約を結んだ。

 メジャーでは確たる成績を残せなかったが、韓国で躍進を遂げる。1年目の2023年に139試合出場で打率.314、23本塁打、95打点の成績を残し、4番打者としてチームの優勝に大きく貢献。オフには80万ドル(約1億1500万円)+出来高で再契約を結ぶと、今季も大爆発。打率.312、30本塁打、OPS.963をマークし、リーグ断トツの111打点を挙げている。

 一方で、日本進出の可能性が報じられているディーンを巡っては、LGのヨム・ギョンヨプ監督が、NPBで活躍するには課題があるとしている。「日本は難しい」とヨム監督。「オースティンは150キロ以上の速いボールに弱点を抱えている。150キロ以上への打率が最も低い。ところが、日本の投手の多くが150キロ以上を投げる」と語り、NPB投手陣のボールにディーンが対応するのは難しいと分析した。

 過去を振り返ると、2年連続打率3割・30本塁打・100打点を記録したウィリン・ロサリオ内野手や、47本塁打を放ってMVPを獲得したメル・ロハス・ジュニア外野手など、KBOで大活躍してもNPBではなかなか結果が出ない選手がいた。それぞれが課題を抱えていたが、日本ではすぐに弱点があぶり出され、思うような結果が残せなかった。ディーンの日本移籍があるかは不透明だが、その場合は150キロ以上への球に対応することが不可欠になりそうだ。(Full-Count編集部)