【2024年製】VS【2014年製】エアコンの「電気代」はどれだけ違う? 最新のエアコンに買い替えたほうが“節約”になるの? 電気代を比較

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新築時に購入したエアコンを、10年経過すれば最新機種に買い替えたほうが省エネなのでは、と考える人も多いのではないでしょうか。しかし、故障していないのに、買い替えるのは躊躇(ちゅうちょ)するという人もいるでしょう。 本記事では、10年前のエアコンと最新のエアコンの消費電力を比べ、どのくらい電気代の節約につながるのか調べました。そのうえで、故障していなくても買い替えるべきかどうか解説します。

約10年前の機種と最新機種の消費電力の差は?

約10年前のエアコンと最新機種の消費電力の差は、どのくらいあるのでしょうか。まずは、ダイキンの最上位モデル「うるさらシリーズ」18畳用を例に、2014年製と2024年製で比較しました。それぞれエアコン1台の年間消費電力は、図表1のとおりです。
図表1

年式 2014年製 2024年製 型番 ダイキン
うるるとさらら Rシリーズ
AN56RRP-W ダイキン
うるさらX Rシリーズ
AN564ARP-W 年間消費電力 1736kWh 1655kWh

DAIKIN ルームエアコンカタログの製品情報より筆者作成
標準的な使用環境では、最新のエアコンは約10年前の機種に比べて約5%年間消費電力を削減できることがわかりました。
 

5%の省エネで電気代はどれくらい変わる?

では次に、10年前のエアコンと最新機種では電気代にどれほどの違いがあるのか見てみましょう。電気代は、次の式で算定されます。
電化製品の電気代(円)=電力料金単価(kWh)×使用時間(h)×消費電力(kWh)
全国家庭電気製品公正取引協議会によると、現在の電力料金の目安単価は31円/kWhです。前記の比較で使用した、目安となる年間の消費電力を電力単価と掛け合わせると、2014年製、2024年製のエアコンの年間電気代は図表2のようになります。
図表2

年式 2014年製 2024年製 型番 ダイキン
うるるとさらら Rシリーズ
AN56RRP-W ダイキン
うるさらX Rシリーズ
S564ATRP-W 電気代 5万3816円 5万1305円

DAIKIN ルームエアコンカタログの製品情報より電気代を計算し筆者作成
2014円年製、2024年製のエアコン1台あたりの電気代は、1年間で約2500円の差があることが分かりました。
ただし、エアコンのメーカーや機種によって消費電力は異なるため、自宅のエアコンの消費電力を確認してください。目安となる年間の消費電力は、エアコンカタログの仕様「期間消費電力」の項目に記載されています。
 

10年前のエアコンは最新機種に買い換えたほうが良い?

10年前のエアコンと最新機種を比べると、1年間の電気代の差はわずか2500円と考える人もいるかもしれませんが、自宅にエアコンが4台あれば年間で約1万円の差になります。
ただし、エアコンを買い替える費用は数万円~数10万円と費用がかかるので、不調がないのであればすぐに買い替えるべきとはいえないでしょう。
なお、10年前のエアコンと最新機種のエアコンを比べると、性能自体が向上しているものもあります。例えば、暖房であれば足元から温められるように気流を調整できる、部屋全体の温度ムラをなくせるなど、研究されてより良い商品開発に生かされています。
10年前に購入したエアコンが、壊れてはいないが不調を感じる、冷えにくい、温まりにくいなどと感じる場合は、修理をしようとしてもエアコンの部品がすでに製造されていない可能性があるため、買い替えを検討するのが良いかもしれません。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 良くある質問 Q&A
DAIKIN ルームエアコン うるさらX
DAIKIN ルームエアコン カタログ うるさら7
執筆者:古澤綾
FP2級