坂本勇人(C)日刊ゲンダイ

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 巨人の坂本勇人(35)が昨26日、出場選手登録を抹消された。

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 今季61試合に出場し、打率.234、4本塁打、18打点の低空飛行。交流戦明けの2試合で7打数無安打、22日のヤクルト戦では3打席3三振を食らっていた。

 再調整は新人時代の2007年9月以来。阿部監督は「もう1回、自分の体と心と技術を見直す時間に充ててくれと言った。8月、9月にいなきゃ終わるんで。そのために本人と話し合った結果」と説明した。

 巨人でバッテリーコーチや二軍打撃コーチを務めた秦真司氏が「これを機に動きがあるかもしれません」とこう言う。

「2年前に坂本が故障(右膝内側側副靭帯損傷)から復帰する際、当時の原監督から守備の負担の少ない一塁での復帰を打診されたことがありました。この時はまだ坂本が遊撃のポジションにこだわっていたため、実現しませんでしたが、はっきりいって、今は待ったなしの状況です」

 秦氏が続ける。

「一塁手は三塁手より送球などボールに触れる機会が多く、カットマン、バント処理、サインプレーなど、シチュエーションによってカバーしなければならない動きが多い。決して楽なポジションではありませんが、40メートル近い送球が必要な三塁手と比べ、送球の負担が少ないのは大きい。坂本は足腰に故障歴がある。阿部監督自身も現役晩年に捕手から一塁へ回ったことがあるように、坂本を三塁から一塁へ回そうとするかもしれません。ポジションを変えることで、阿部監督が言う『リフレッシュ効果』も期待できますから」

 ベンチからすれば、主砲の岡本和真ゴールデングラブ賞を2度受賞した本来の三塁に固定できるメリットもある。坂本は「リフレッシュとか言っている場合じゃない。ちゃんと良くなるようにしたい」と前を向いたが、次に一軍に復帰する時は、ファーストミットを持っているかもしれない。

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 巨人の打線の低迷ぶりの原因について、「選手が委縮しているというか、ファーストストライクから積極的に打ちにいけない雰囲気がある」とは球団OB。いったい誰がその雰囲気を醸成しているのか。

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