[6.26 EUROグループE第3節 ウクライナ0-0ベルギー シュツットガルト]

 4チームが勝ち点3で並ぶ大混戦のグループEは、最終節の2試合ともがスコアレスドロー。ルーマニア代表、ベルギー代表、スロバキア代表、ウクライナ代表の4チームが勝ち点4で並んだが、得失点差で最下位となったウクライナのみが敗退が決まった。

 戦前の予想ではベルギー優位とする見方があったグループEだが、そのベルギーは初戦でスロバキアに0-1で敗戦。しかしベルギーは、初戦でウクライナに3-0で快勝していたルーマニアを2-0で破るなど、グループ内の4チームすべてが1勝1敗で運命の第3節を迎えることになった。

 ただし勝ち点で並んだ場合は得失点差が優先されることから、-2のウクライナがやや不利の状況で迎えていた。そのため勝利を目指したいウクライナだったが、ポゼッションを高めて攻め込むベルギーの前に難しい戦いを強いられる。

 それでも時折効果的なカウンターを発動。なかなか決定機は生み出せないが、均衡状態を保ったまま、試合は終盤に向かっていく。

 すると後半37分にウクライナにあわやという場面がやってくる。右サイドで獲得したCKをFWルスラン・マリノフスキーが蹴ると、ニアをシュート性のボールが襲う。しかしGKクーン・カステールスにライン上でかき出されてしまい、歓喜の瞬間は生まれなかった。

 結局、試合は0-0で終了。また同軸に行われたスロバキア代表対ルーマニア代表も1-1で引き分けたため、グループEは4チームが勝ち点4で戦いを終えることになった。しかし得失点差や総得点でルーマニアが1位通過、ベルギーの2位通過が決定。スロバキアも3位で決勝トーナメント進出となり、ウクライナのみが4位で敗退となった。