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 バレーボールのネーションズリーグで初の準優勝を飾った女子日本代表が24日、決勝トーナメントが行われたタイ・バンコクから羽田空港に帰国した。

 1カ月以上に及んだ大会を終えた主将の古賀紗理那(NEC)は「最初はパリ五輪の出場権が目標だった。(獲得後は)“ここで勝つのと、負けるのでは経験値が違う”とチームで話していた。決勝まで行けたのは良かった」と振り返った。

 初戦で世界ランク1位のトルコを破るなど快進撃を続け1次リーグを突破し、世界ランクによるパリ五輪出場権を獲得。準決勝では世界ランク1位のブラジルに3―2で競り勝ち、46年ぶりに世界大会決勝に進出した。

 古賀は「高い壁を越えて自信になったけど、課題もある。満足せず頭を整理して合宿からチームを一つにしたい」と約1カ月後のパリ五輪を見据えた。

 個人としてランク2位の272得点を挙げ、ベストアウトサイドヒッター賞を受賞したエースは「私はチームで一番打数が多く、苦しいボールが来るポジションだったので、決めれる試合、決めれない試合もあったが、自分にとって良い経験になった」と話した。

 得点ランク7位の209得点をマークした石川真佑は「国際大会でメダルを取れたということは自分たちが成長してきたんだと思う。率直にうれしい」と話した。

 23日の決勝では世界ランク1位のイタリアに1―3で敗れて47年ぶりの世界一を逃したが「高さのあるチームで守備が対応し切れなかったが、攻撃は少しの差なので一段階上げれば絶対点を取れる」とそれほど力の差は感じていない。

 パリ五輪1次リーグはブラジル、ポーランド、ケニアと同組になった。古賀は「五輪に出場するチームは強豪ばかり。研究しながら勝てるチームをつくりたい」と意気込み、石川は「強い相手なので、自分たちも勝ちに行かないと取れない。良い準備をして五輪に臨みたい」と話した。