オーストリアに新天地を求める川村。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

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 サンフレッチェ広島は6月24日、川村拓夢のオーストリア1部ザルツブルクへの完全移籍を発表した。

 川村は、2018年に広島ユースからトップチームに昇格。翌年に愛媛FCに期限付き移籍し、22年に復帰。同年9月の清水戦で決めたロングシュートがJ1年間最優秀ゴール賞に選ばれるなど頭角を現し、今年1月のタイ戦で代表デビューを飾り、初ゴールもマーク。今季は、ここまでJ1で14試合・2得点を記録している。
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 さらなる飛躍を期し、欧州に活躍の舞台を移す24歳MFは、広島の公式サイトを通じて、以下のとおりメッセージを発信した。

「このたび、FCレッドブル・ザルツブルクへ移籍することになりました。このタイミングでチームを離れることに悩みましたが、サッカー選手として新しい挑戦をしたい自分の気持ちを尊重し、受け入れてくれたスキッベ監督をはじめ、クラブ、スタッフ、チームメートには感謝しています。

 スクールの頃から約10年間、クラブにはサッカーはもちろん、人としてもたくさん成長させてもらいました。僕自身、このクラブのユニフォームを着てタイトルを取ることが小さい頃からの夢であり、クラブへの1番の恩返しだと思っていました。

 そのなかで昨年初めてシーズンを通して試合に出場しましたが、チームの勝利に貢献したい、活躍したいという気持ちと、パフォーマンスがなかなか伴わず、シーズンを通して難しい時期が続き、選手として人としてもっと成長したい、大きくなりたいと強く感じるようになりました。

 そして今回、ザルツブルクからオファーをいただき、年齢的にも最後のチャンスだと思い、新しい世界へチャレンジすることを決断しました。トップチームでプレーして3年半、まだこのクラブでやり残した事、成し遂げたい事はたくさんあります。海外でさらに成長し、サンフレッチェ広島から改めて選手としてオファーをいただけるような活躍をしたいと思います。

 このクラブのユニフォームを着て皆さんと共に戦った選手として、これからも少しでも応援していただけると嬉しいです。10年間本当にありがとうございました」

 川村の新たなチャレンジに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部