ビデオ会議ツールのGoogle Meetが有料ユーザーを対象にアダプティブ・オーディオ機能を導入しました。複数のノートPCが同じ場所からビデオ会議に参加している際のほか、ラウンジやカフェなどから参加している場合などにも本人の声だけを明瞭に届けることが可能になっています。

Google Workspace Updates: Introducing adaptive audio in Google Meet: creating ad-hoc meeting spaces with multiple laptops

https://workspaceupdates.googleblog.com/2024/05/google-meet-adaptive-audio.html



複数人が同じ部屋で同じビデオ会議に参加すると、隣の参加者の話し声やPCのスピーカー音をマイクが拾ってしまいエコーやハウリングが発生するため、ビデオ会議室が足りない場合や専用の会議室を用意できない企業などにとって、ビデオ会議に参加するための場所を見つけるのが難しいという問題がありました。Google Meetのアダプティブ・オーディオ機能を利用すると複数のノートPCが同じ場所からビデオ会議に参加している場合に不快なエコーやハウリングを起こさずにビデオ会議を行うことが可能です。

Google Meetは複数のノートPCが同じ室内にあることを自動で検出し、アダプティブ・オーディオ機能を有効化します。複数PC間の干渉を防止して全員の声を明瞭に届けられるほか、ラウンジやカフェなど周囲の雑音が大きい環境でも本人の声だけを明瞭に届ける事が可能になるとのこと。



アダプティブ・オーディオ機能は「新機能の即時リリース」を選択しているユーザーには2024年5月22日から段階的に展開され、最大で15日程度かけて全ユーザーにリリースされるとのこと。また、「新機能の計画的リリース」を選択しているユーザーには2024年6月5日にリリースされる予定となっています。

有効化するのに管理者による操作は不要で、アダプティブ・オーディオ機能がリリースされ次第自動で有効化されますが、設定画面の音声タブにて無効にすることができるとのこと。

なお、対象ユーザーは「Gemini Enterprise」「Gemini Business」「Gemini Education」「Gemini Education Premium」「AI会議およびメッセージングアドオン」など有料版を利用しているGoogle Workspaceユーザーとのことです。