MicrosoftがWindows 11の新AI機能「Recall」を発表、PCで見たもの行ったことをすべて記録しあとから検索できるパワフルすぎるAI検索機能
現地時間の2024年5月20日、MicrosoftがAIのために設計されたWindows PC向けの新しいカテゴリ「Copilot+ PC」を発表しました。このCopilot+ PCで利用可能となるWindows 11向けの新しいAI機能が「Recall」で、PC上で見たものや行ったことをすべて記録して検索できるようになるという、AI時代に相応しいパワフルな検索機能になっています。
https://blogs.windows.com/windowsexperience/2024/05/20/accelerating-innovation-a-new-era-of-ai-at-work-begins/
Recall is Microsoft’s key to unlocking the future of PCs - The Verge
https://www.theverge.com/2024/5/20/24159258/microsoft-recall-ai-explorer-windows-11-surface-event
Recallがどんな機能になるのかは、Microsoftが公開した「Copilot+ PC」のアナウンス動画の24秒あたりから確認できます。
Introducing Copilot+ PCs - YouTube
MicrosoftはRecallを「あらゆるものを思い出すためのより良い方法」と表現しています。
検索ボックスのようなものが出現し、「Now」と入力してアイコンをクリック。
スライドバーで時間をさかのぼり、PC上で行ったあらゆる動作を検索することができます。
MicrosoftはRecallについて、「コンテキストを数語入力するだけで、デスクトップ上で見たものほぼすべてを見つけることができる機能」と説明しています。
例えば、「私の車旅」と検索。すると、過去の車旅に関するデータが大量に出現します。
データは「赤色の車」「建物」「道路」「人」「山」など要素ごとにカテゴリ分けされ、さまざまな検索に引っかかるよう取り扱われる模様。
検索できるのは写真や動画といったデータだけでなく、ウェブページやMicrosoft 365アプリで行っているタスクまであらゆるものが候補として表示されるそうです。そのため、Microsoft 365アプリで行っているタスクなどを選択すれば、途中まで進めていたタスクをRecallの検索機能からシームレスに再開することが可能となります。
PC上のあらゆるものを検索できるようにするには、PC上のあらゆるものを保存する必要があります。そうなるとプライバシー面が心配になりますが、Copilot+ PCではRecallがどの情報をキャプチャできるかを詳細に設定することが可能です。デバイス上で実行されているAIであっても、プライベートコンテンツにアクセスできないように設計されています。IT管理者はMicrosoft Intuneを使用することで、Recallによるスナップショットの保存を無効にすることも可能です。さらに、特定のアプリケーションやウェブサイトを一元的にフィルタリングできるようにする新しいポリシーが将来的に追加される予定です。
なお、Recallを利用できるのはCopilot+ PCのみで、Copilot+ PCには「NPUのAI処理能力が40TOPS以上」という最小システム要件があります。
MicrosoftがWindows搭載AI PCの最小システム要件を正式発表 - GIGAZINE
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