Intel Core Ultraプロセッサーを搭載したノートPC「XPS 13」「XPS 14」をDellから借りられたので、フォトレビューに続きベンチマークを行ってみました。

XPS 13ノートパソコン | Dell 日本

https://www.dell.com/ja-jp/shop/dellのノートパソコン/xps-13ノートパソコン/spd/xps-13-9340-laptop

XPS 14ノートパソコン | Dell 日本

https://www.dell.com/ja-jp/shop/dellのノートパソコン/xps-14-ノートパソコン/spd/xps-14-9440-laptop

CPU-Zで確認したXPS 13の搭載CPUは「Intel Core Ultra 7 155H」で、コア数は16、スレッド数は22です。なお、XPS 13には「Intel Core Ultra 5 125H」搭載のオプションもあります。



XPS 14の搭載CPUも「Intel Core Ultra 7 155H」、16コア22スレッドでXPS 13と構成は同じ。



GPU-Zで確認したところ、XPS 13はCPU内蔵GPUの「Intel Arc Graphics」を搭載していました。



XPS 14もCPU内蔵GPUの「Intel Arc Graphics」を搭載。



オプションで「NVIDIA GeForce RTX 4050 Laptop」を搭載することが可能です。VRAM容量は6GB。



「CrystalDiskInfo」でストレージを確認したところ、XPS 13はMicron製の2550 NVMe SSDが使われていました。レビュー機のストレージ容量は512GBですが、ほかに1TBと2TBの選択肢があります。



XPS 14も同じMicron製の2550 NVMe SSDを搭載。容量はレビュー機の512GBのほかに1TB、2TB、4TBの選択肢が用意されています。



続いてベンチマークを実施。室温24度の環境下で、両機種とも電源に接続した状態で行いました。

「CrystalDiskMark」で測定したXPS 13のSSDの転送速度が以下の通り。シーケンシャルリードが5032.06MB/s、シーケンシャルライトが4065.43MB/s、ランダムリードが363.43MB/s、ランダムライトが401.23MB/sでした。



XPS 14はシーケンシャルリードが4936.37MB/s、シーケンシャルライトが4061.40MB/s、ランダムリードが327.42MB/s、ランダムライトが429.93MB/sでした。



次はCPUや2D・3Dグラフィックスの性能を測る「CrystalMark Retro」を実行。XPS 13の全体スコアは「9359」となり、CPUのシングルコアスコアが「10608」、マルチコアスコアが「101790」となりました。



XPS 14は全体スコアが「8836」で、シングルスコアが「10314」、マルチスコアが「82402」でした。



「Geekbench 6」によるXPS 13のCPUのベンチマーク結果は、シングルコアのスコアが「2258」、マルチコアのスコアが「11466」でした。



シングルコアのスコア詳細はこんな感じ。



マルチコアのスコア詳細はこんな感じ。



続いてXPS 14のCPUのベンチマークを実施。シングルコアのスコアは「2275」で、マルチコアのスコアが「12075」となりました。



シングルコアのスコア詳細はこんな感じ。



マルチコアのスコア詳細はこんな感じでした。



引き続き、Geekbench 6でXPS 13のGPU性能の測定を行いました。まず、OpenCLのスコアは「31052」でした。



Vulkanのスコアは「32033」でした。



XPS 14でも同じようにGPU性能の測定を行いました。まずはIntel Arc Graphicsの場合、OpenCLのスコアは「33352」。



Vulkanのスコアは「36851」でした。



続いてはXPS 14のGeForce RTX 4050のベンチマーク。OpenCLのスコアは「63743」。



Vulkanのスコアは「62503」でした。



次は「Geekbench ML」で機械学習のベンチマークを実施。XPS 13のONNX CPUスコアは以下の通りです。



XPS 14はこんな感じになりました。



XPS 13のIntel Arc GraphicsをDirectMLで処理した結果がこれ。



XPS 14のIntel Arc GraphicsをDirectMLで処理。



XPS 14のRTX 4050をDirectMLで処理した結果です。



続いてBlenderの公式ベンチマークツールで測定。このツールはCPUまたはGPUでパストレーシングのサンプルをどれだけ速くレンダリングできるかを示してくれます。まずはXPS 13のCPUからで、結果はmonsterが「78.795596」、junkshopが「46.559439」、classroomが「31.462052」でした。



XPS 13のGPUは、monsterが「212.622166」、junkshopが「32.901787」、classroomが「96.505389」でした。



XPS 14のCPUはmonsterが「82.704496」、junkshopが「39.299869」、classroomが「30.998134」。



XPS 14のGPUは、Intel Arc Graphicsでmonsterが「201.702032」、junkshopが「29.029298」、classroomが「101.158016」。



RTX 4050だとmonsterが「914.572781」、junkshopが「512.178771」、classroomが「489.655659」となりました。



次は「Passmark PerformanceTest V11」を実施。XPS 13の総合スコアは「4381」で、世界中のユーザーが試行したベンチマークと比較すると49%と中央を下回る位置に。



CPUスコアは「14615」でパーセンタイルは「52%」。



2Dスコアは「584」で「46%」。CPU内蔵GPUの「Intel Arc Graphics」で計測しています。



3Dスコアは3531で「33%」とかなり低め。



メモリスコアは「2179」の「25%」。



ディスクスコアは「28700」で「84%」と上位に来ました。



次はXPS 14で測定。総合スコアは「6632」でパーセンタイルは「69%」。



CPUスコアは「26861」で「81%」。



2Dスコアは「228」で「16%」。これはオプションで搭載した「RTX 4050」での計測値。



3Dスコアは「10846」で「55%」。



メモリスコアは「1805」で「14%」。



ディスクスコアは「33475」で「88%」でした。



次は過去にGIGAZINE編集部で実行したベンチマーク結果のログを引き出してベースラインとし、「OMEN Transcend 14」、「Surface Laptop Go 3」、XPS 13の前モデルに当たる「XPS 13 Plus」を、XPS 13とXPS 14(This Computerと書かれたバー)と比較してみました。まず総合スコアが以下の通りで、順序は上からXPS 13、XPS 13 Plus、XPS 14と並ぶという結果に。



続いてCPUスコア。やはりXPS 13が少し残念な結果に。



2Dスコア。XPS 13が伸ばしています。



3Dスコア。RTX 4050の伸びが強く出ています。



メモリスコア。XPS 13 Ultraが上位に。



最後はディスクスコア。XPS 13 Ultra、XPS 13、XPS 14の順に並びました。



次は「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」を実行。これによりゲームプレイ時の快適さをある程度つかむことができます。XPS 13において、最大負荷がかかる「画質:高品質」「解像度:3840×2160」「ウィンドウ:フルスクリーン」でベンチマークを実行した結果が以下の通り。そもそもゲーミングPCではないためにスコアは「798」と低めで評価は「動作困難」という結果に。



解像度をXPS 13適正値の「1980×1080」にすると少し上がり、スコアは「2018」で評価は「重い」に。実際のゲームプレイ時は品質を下げた方がよさげ。



RTX 4050を積んだXPS 14ではもう少し数値が上がるだろうと期待して同様にベンチマークを実行。「画質:高品質」「解像度:3840×2160」「ウィンドウ:フルスクリーン」の結果は、スコアが「2013」で評価が「重い」に。



解像度を「1980×1080」に変えると、スコアが「4061」で評価が「普通」になりました。GPUにRTX 4050の選択肢があるのはXPS 14だけなので、3Dゲームを快適にプレイしたいのであればXPS 14でRTX 4050を追加するオプションを選んでおくのがベターです。



後日、NPUを実際に使って生成AIを処理する様子と、処理中にどれくらいの熱が発生するのか、バッテリーはどれくらい持つのかといった内容を記した記事を掲載します。