住宅購入時には、戸建てかマンションか、立地はどうするか、資金計画はどうするなど、考えることがたくさんあります。多くの人にとって初めての経験ばかりで、分からないことや不安なことも多いでしょう。そんなとき、誰かに相談ができれば心強いところです。実際に住宅を購入した人は、誰か身近な人に相談をしたのでしょうか。その相談内容とは? ARUHIマガジン『住宅購入者調査』の結果を見ていきましょう。

8割以上の住宅購入者が「相談できる人がいた」

ARUHI『住宅購入者調査』調査結果より

過去1年以内に住宅を購入した人に、住宅購入を検討し購入するまでの間、相談できる人がいたか問うと、80.8%の人が「相談できる人がいた」と回答。相談できる人がいなかった人は2割に満たない結果となりました。

ARUHI『住宅購入者調査』調査結果より

実際に相談できた人を複数回答で聞いたところ「自分の家族」が最多で63.5%、「配偶者の家族」が24.3%、「友人・知人」が15.0%、「恋人・パートナー」が10.7%と続く結果に。自分の家族に相談する人が圧倒的に多いことが分かります。

住宅購入について誰かに相談できた人は、具体的にどのようなことを相談していたのでしょうか。また、住宅購入について相談できる人がいなかった人は、もし相談できる人がいたら、どんなことを相談したかったのでしょうか。相談の内容について、自由回答で聞いた一部を紹介します。

最も多くの人が相談したのは、住宅ローンに関する悩みや疑問

【住宅ローンの選択】
・ローンの組み方、ローンを組む銀行(40代/女性/新築マンション)
・どこで住宅ローンを借りるか(40代/男性/注文住宅)
・住宅ローンの金額、金利について(40代/女性/中古マンション)
・住宅ローンの金額設定(50代/男性/建売住宅)
・住宅ローン控除のこと、ペアローンの割合(30代/女性/新築マンション)
・固定か変動か(60代/男性/注文住宅)
・頭金の必要性(30代/男性/建売住宅)
・頭金や住宅ローン減税について(30代/女性/中古マンション)
・ローンを利用すべきか、一括購入すべきか(50代/女性/中古マンション)

相談内容として多数を占めたのが、住宅ローンに関する悩みや疑問。金利タイプや金額、頭金の準備、住宅ローン減税の利用についてなど、さまざまな声が挙がりました。ペアローンや収入合算、親子リレー返済といった夫婦や親子などで借り入れをする場合は、家族間の相談がより必要になるのではないでしょうか。

【お金のこと】
・購入後に掛かる維持費や諸経費がどのくらいなのかを相談した(30代/男性/新築マンション)
・どの程度リフォーム代をかけるべきなのか(40代/男性/中古マンション)
・ローン確定後の今後の生活について(30代/女性/中古マンション)

住宅購入費用に付随してどのような費用が発生するのか把握するために相談をした人も多く、建物本体の価格以外に必要な、登記費用や印紙代などの諸経費、中古住宅のリフォーム費用、住み始めてからかかる固定資産税などの維持費についても、どのくらいかかるのか知り、対策をするために相談をした人が多いようです。

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住宅購入の時期や物件の状態は? 身近な人のアドバイスが購入を後押し

【購入の決断】
・物件の妥当性(50代/男性/注文住宅)
・客観的にみて価値のある物件か(40代/女性/中古マンション)

【購入のタイミング】
・購入時期について現在の状況(40代/男性/新築マンション)
・マンション価格の変動、社会情勢を考えた購入のタイミングについて(30代/女性/新築マンション)
・今が買い時か(60代/女性/新築マンション)

マイホームという大きな買い物を前に、購入しようとしている住宅は相場から見て妥当なのか、資産価値はあるのか、ベストな購入のタイミングは今なのか、意見やアドバイスを求めたという回答が目立ちました。購入に気持ちが傾いているものの、第三者の意見を参考に決断したい、誰かに背中を押してほしいと考える人が多いと考えられます。

【エリアの相談】
・そのエリアの治安や子育てのしやすさ(30代/女性/新築マンション)
・購入を希望するエリアに住む知人に、住み心地はどうか(30代/男性/新築マンション)
・実際の住みやすさ(30代/女性/注文住宅)

【建物の状態】
・家の耐震性や断熱性(20代/女性/注文住宅)
・住宅の性能について(30代/男性/注文住宅)
・古さや管理状態など、選んだ物件を購入しても大丈夫か?(40代/女性/中古マンション)

元々の住まいと異なるエリアの住宅を購入する場合、その街のことを知る人から街の雰囲気や住み心地をヒアリングして参考にしたという人も。また、建物に関しては耐震性や断熱性といった、目で見ても分かりにくい住まいの性能が気になったという声や、中古物件の場合は築年数に応じた建物の状態やリフォームの必要性が気になったという声も挙がりました。

まとめ

今回の調査結果では、住宅購入時に8割以上の人が相談できる人がいることが分かりました。相談した内容は、住宅ローンの借り入れに関する悩みや疑問をはじめとするお金の問題に始まり、購入予定のエリアや物件について、「本当に今、住宅購入しても良いのか」という思いまで、相談したい内容は多岐にわたります。「自分には相談できる人がいない」という人は、不動産会社やハウスメーカーなどの施工先、住宅ローンや資金計画に関することは金融機関やFPなどお金のプロに相談しましょう。さまざまな疑問や悩みを抱えたままにせず、事前に相談して解決し、納得したうえで住宅を購入してくださいね。

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【調査概要】
調査地域:全国
調査対象:過去1年以内に住宅ローンを組んで住宅購入をした25~60歳の男女(自身または配偶者が住宅購入をした人。親やその他の親族が購入した人は除く)
調査期間:2023年12月19日~21日
有効回答数:600サンプル
調査手法:クロス・マーケティングモニターへのインターネット定量調査
調査機関:株式会社クロス・マーケティング