『充電旅』で出川哲朗は行く先々で歓声を受けている

「周囲は真っ暗なので、夕方ではなく夜だと思います。突然、『なんの騒ぎですか！　子どもたちもいるから、早く帰りなさいよ！』と女性の大きな声が響くと、出川さんがジャンパーを着ながら、特徴のあるあの声で『はーい、すみませーん』と謝罪をしていました。女性は相当、怒っている口調でした」

　4月23日ごろからXで話題になっている、「充電旅、出川哲朗怒られる。近隣住民から。。」というタイトルがつけられた動画。それを見た女性の感想だ。

「動画は『出川哲朗の充電させてもらえませんか？（充電旅）』（テレビ東京系）のロケ現場です。このロケは、行く先々の店などで電動バイクのバッテリーを充電させてもらい、出川哲朗とディレクター、ときにはゲストが一緒に目的地を目指す番組です。

　旅の1日の終わりは旅館や民宿ですから、ロケは夜に及びます。また人気番組でもあり、出川たちの目撃情報がSNSなどであっという間に拡散され、住民が集まってきます。番組を見ていると、100人近くになっていることもあるので、話し声や笑い声を『騒音』と感じる住民も多いようです」（芸能記者）

　しかも出川は、サインや写真撮影に極力、応じることでも知られている。ファンサービスが高じて、収拾がつかなくなることもしばしばのようだ。

　この動画を報じた「WEB女性自身」の取材に対し、テレビ東京は「番組ロケに際しては、周囲の方々へ十分に配慮しながら行うことにしていますが、今回の件を受けまして、なお一層、注意することを社内および製作スタッフで申し合わせました」と回答している。

　ニュースサイトのコメント欄やSNSでは《出川さんはちゃんと謝っていたし、子供たちは滅多に会えない出川さんに会いたかったんじゃないの？》《芸能人がいると見に行きたくなりますから、人が集まってきてしまうのは仕方がないのかもしれません》といった、演者への擁護の声が見られた一方、圧倒的に多いのは《少し、テレビ側の傲慢さが見られない？　もうそんな時代じゃない》《テレビ局が有名人連れて、田舎にロケに来れば、田舎者は喜び感謝するのが当たり前という感覚がすでにずれている。何様のつもり？》《午後10時近くにロケするなど行き過ぎ》など、テレビ局の制作姿勢を批判する声だった。

「このところ、テレビのロケでトラブルが相次いでいます。直近では『逃走中』（フジテレビ系）の制作会社が、撮影場所のマンション住人から『家の入り口を機材でふさいでいる』『公道の歩行者通行を妨害する』などの苦情を受け、3月6日に公式サイトで謝罪しています。

『充電旅』のトラブルもそうですが、これだけSNSが普及すると、ロケの情報はリアルタイムで拡散します。人が集まり、道路は車で大渋滞、商店街は人があふれて身動きが取れないほどになり、警察に通報されることもよくあります。ロケに協力した店が後日、迷惑をかけたと近所に謝罪して回ったという話も。

　最近は放送後のトラブル防止のために、ロケで映り込んだ店舗はすべてに許可を取り、NGだったらカットします。以前のような『ロケだから許される』時代ではないのです」（前出・芸能記者）

　テレビの理屈は、世間には通用しないのだ。