危なッ! 「割り込み…ヤメて」 正しい車線変更どうやる? 大切な「コト」は何なのか
どんな行為が「割り込み」になる?
運転している際に、前のクルマに「割り込み」をされたと感じたことがあるドライバーもいるかもしれません。
では、どのような行為が割り込みとされるものなのでしょうか。
過去にJAFが実施した交通マナーに関するアンケートによると、約6割のドライバーが「無理な割り込みをするクルマが多い」と回答。
【画像】「えっ…!」 車間距離「6m」割り込みって危険? 割り込まれた様子を画像で見る(15枚)
さらに「ウインカーを出さずに車線変更や右左折するクルマが多い」と答えたドライバーは、約8割近くにのぼっています。
ウインカーを出さないでの車線変更は「合図不履行違反」となる他、ウインカーを出した直後に車線変更を行うことも危険です。
本来の同一方向進行時の車線変更では、変更の3秒前に点灯させるため、早めに出しておく必要があります。
また、自身が車線変更する際の車間距離も重要です。
理想的なのはクルマ3台分の間隔が空いていれば、問題なく車線変更を行えますが、それよりもスペースが小さい場合は、後方のクルマから割り込みと思われる可能性もあります。
なお、警視庁のウェブサイトでは、適切な車間距離の保ち方について、「2秒が適切」と説明しており、ゆっくりと「01(ゼロイチ)、02(ゼロニ)」と唱える計り方を推奨しています。
また割り込みは、運転するドライバー同士の主観で決まってしまう側面もあり、不要なトラブルを未然に防ぐためにもドライブレコーダーなどでの記録が重要となります。
警視庁の交通相談コーナーの担当者は、割り込みについて、次のように話します。
「割り込み行為は違反になりますので注意が必要です。
例えば、ウインカーを出さずに車線変更を行ったり、間隔が小さいところに無理に入り込むことは違反行為に該当する恐れがあります。
割り込みが原因で大きな事故につながるといった際には、ドライブレコーダーの映像などが重要です。万が一の時のためにも、搭載することをおすすめします」
実際に割り込みは「進路変更禁止違反」に該当するため、明白な違反行為であるだけでなく、近年問題視されているあろり運転被害を取り締まる「妨害運転罪」にも該当することもあります。
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また割り込みとなる行為は、状況と立場次第で見え方が変わってしまいます。
車線変更をする側から見れば「後続車が若干減速してくれればいいの」に対して、される側から見れば「もう少し余裕をもって車線変更すればいいのに」と相反します。
そのため、重要なのはお互いが周囲の状況を把握して余裕のある行動をすることです。そうすれば、どちらも不快な思いをすることはありません。