スマホでカーナビ使用時の「スマホホルダー」設置場所によっては違反になる? 取り付けNGの場所はどこ? 最適な使い方とは?
スマホホルダーの最適な取り付け場所はどこ?
クルマで出かける際に、美味しいレストランを検索したり、音楽を聴いたり、さらにはカーナビの代わりに「スマートフォン(以下、スマホ)」を利用する人も多いでしょう。
車内でも欠かせないツールとなったスマホは、スマホホルダーで固定することでより安全に活用できます。
しかし、「スマホホルダーは結局どこに付ければ良いのか」と迷うことがあります。
【画像】「えっ…!」これがスマホホルダーの「NGな設置例」です! 画像を見る(17枚)
車内で「付けて良い場所・付けてはいけない場所」とは、一体どこなのでしょうか。
スマホホルダーを取り付けるのに適した場所は、ダッシュボードやエアコンの吹き出し口です。
なお、取り付け場所によっては法律違反になり、違反点数の加算や罰金を科せられる可能性があります。その場所が、フロントガラスです。
「道路運送車両法」により、フロントガラスに取り付けられる機器は通信機器・ドライブレコーダー・防犯カメラ・車間距離測定器などに制限されているのですが、スマホホルダーは許可された機器のリストに入っておらず、違反になる可能性が非常に高いです。
許可されていない機器をフロントガラスに取り付けて運転すると、道路運送車両法第71条の違反により1年以下の懲役、もしくは50万円以下の罰金を科せられる可能性があります。
また、サイドガラスやサンバイザー、バックミラーについては、スマホホルダーの取り付けを明確に制限している法律は現在のところ存在しないものの、視界を遮って運転の妨げになる場合は道路交通法70条の安全運転義務違反に問われることも。
その場合、違反点数2点と罰金9000円を科せられることがあるので注意が必要です。
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警視庁は、運転中のスマホ使用による死亡事故率は未使用時と比較して2.4倍に跳ね上がると発表しており、ながら運転の取り締まりや罰則が厳しくなりつつあります。
たとえば、2022年に警察は約25万件の運転中スマホ使用の取り締まりを実施しました。
フロントガラス以外にスマホホルダーを装着し、ながら運転をしないようにしましょう。
どんな種類のスマホホルダーがある?
前述のように、スマホホルダーを取り付けるおすすめの場所はダッシュボードまたはエアコンの吹き出し口です。
ダッシュボードは運転中に視線を大きく動かさずにすみ、カーナビ代わりにスマホを利用する人におすすめといえるでしょう。
また、多くの車種で取り付けスペースが広いため安定性が高く、フロントガラスへの装着と異なり視野を遮る心配もありません。
エアコンの吹き出し口も取り付けが簡単で、夏にはカーエアコンの冷たい空気がスマホにあたるために発熱を抑えられるのがメリットですが、その一方で冬は暖房の温風でスマホが温められて高温になりやすいといえます。
どこに取り付けるか場所を決めたら、適切な固定方法のスマホホルダーを購入しましょう。
スマホホルダーの主な固定方法は吸盤やクリップ、粘着テープですが、ほかにドリンクホルダー専用などもあります。なお、ドリンクホルダーは運転中にスマホ画面を見るには不便ですが、充電ケーブルを接続しやすく取り付けも容易です。
吸盤タイプのスマホホルダーは取り付け&取り外しが簡単で、ダッシュボードへの装着に向いていて、洗えば繰り返し使える製品が多く、取り付け位置を手軽に調整できることから人気を誇る固定方法のひとつです。
ただし、気温の上下や時間の経過によって吸盤の吸着力が低下し、必要に応じて再固定を行わなければならないのがデメリットかもしれません。
吸盤と同様に人気のクリップも取り付けが容易で、エアコンの吹き出し口やダッシュボード上のエッジやサンバイザーに装着できます。
小さくて軽量かつリーズナブルな製品が多く、取り外しが簡単。あとから位置調整できるのもクリップの魅力です。
一方、取り付け場所によっては固定が難しく、運転中の振動でスマホホルダーが落下する危険性があり、しっかりと取り付ける必要があります。
そして粘着テープ固定のスマホホルダーは、取り付けが簡単で強力に固定できますが、インターネット通販サイトの商品点数から調査したところ、吸盤やクリップと比較するとやや人気がないようです。
取り外したときに粘着テープの跡が残って落としにくい場合があるほか、デコボコが少ない場所にしか装着できない粘着テープのスマホホルダーもあるため、センターコンソールや窓側のトリムへ固定する人が多いです。
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スマホホルダーの取り付け場所は自分の運転スタイルにあわせて、ダッシュボードまたはエアコンの吹き出し口が良いでしょう。
ダッシュボードなら吸盤タイプ、エアコンの吹き出し口ならクリップタイプなど取り付け場所に適したスマホホルダーを選びましょう。