国道8号の”鬼渋滞”交差点に「短絡トンネル」開通間近!? 悪名高い彦根の「外町交差点」いよいよ大変貌 滋賀
彦根ICにつながる山側の「バイパス」
滋賀県の国道8号のなかで、特にひどい渋滞ポイントでドライバーを悩ませるのが、彦根市内にある「外町交差点」です。
この悪名高い交差点の渋滞対策として、交差点をまるごとバイパスする道路が、完成間近になっています。どんな道路で、完成すればどう便利になるのでしょうか。
外町(とまち)交差点は、国道8号に、彦根市中心部(彦根城)方面への道と、名神高速の彦根IC方面の国道306号が接続しています。各方面の重要交通流がここにすべて集中し、目立った迂回路も無いため、慢性的な渋滞となっています。
【画像】超便利!? これが国道8号「外町交差点」の必殺渋滞対策の「トンネル」ルートです(地図)
この交差点の北東部で、交差点をショートカットする形で国道8号〜国道306号をつなぐのが「原松原線」です。古沢町交差点から山を約1.2kmのトンネル「彦根お城トンネル」で一気に抜けていき、彦根ICの目の前に出る形です。
完成すれば、長浜・米原や彦根城北側方面からの交通を、彦根ICまで分散できるようになります。そのおかげで、外町交差点に流入する交通量も減少し、全体的に混雑緩和が期待できるというわけです。2013年の道路整備アクションプログラムに挙げられ、事業が進められてきました。
気になる進捗ですが、2018年に始まったトンネル工事は2023年に完成を迎えました。銘板も取りつけられ、あとは排水構造物や舗装などを仕上げる段階に入っています。
具体的な開通予定はまだ発表されていませんが、2025年9月にはスポーツの祭典「国体」が滋賀県を開催地として始まります。彦根市内の体育施設でも各種競技が予定されており、それに間に合うスケジュールで事業が進められています。