水原一平氏【写真:荒川祐史】

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2015年にマーリンズ所属のコザートが賭博に関する「MLBルール21」に抵触

 ドジャースは20日(日本時間21日)、大谷翔平投手の通訳である水原一平氏との契約を解除したと発表。米複数メディアが、水原氏が違法賭博に関与した疑いがあると伝えたことを受け、一部の米メディアは賭博に関する違反から、罰金で済んだ過去の例を紹介した。

 MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者が20日(同21日)に「オオタニの通訳が違法賭博に関与し解雇された」とのタイトルの記事を掲載した。

 記事では2015年に(当時)マーリンズの投手だったジャレッド・コザート氏が、選手、球団の役員や従業員の賭博に関する「MLBルール21」を違反したが罰金だけで済んだと紹介。「同氏は出場停止処分を受けなかった。なぜなら、リーグはコザート氏が野球に賭けなかったことを確認したからだ」と説明した。

 その当時、2015年4月3日(同4日)にカナダのスポーツテレビ局「TSN」は、MLBのコミッショナー室が「MLBはジャレッド・コザートが関与した可能性があるスポーツ賭博の捜査を完了した。捜査に全面協力したコザートが野球に賭けたという証拠は出てこなかった」と声明を発表。罰金額は公表されなかった。

 米放送局「ESPN」は今回の一連の案件について「弊社(ESPN)に所属するティシャ・トンプソン記者が報じた記事によると、イッペイ・ミズハラ氏は国際サッカー、NFL、大学フットボール、NBAに賭けていた。野球は賭けていない」としている。

 ドジャースが本拠地を置く米カリフォルニア州では、スポーツベットは違法だ。スポーツベットが合法の州は38州とコロンビア特別区となっている。「ESPN」によると、MLBの選手や関係者は、違法ブックメーカーや海外のサイトでなければ、野球以外のスポーツに賭けることは許されている。認可されたブックメーカーは前払いで行われる必要があり、違法のブックメーカーは後払いで賭けることが可能だという。(Full-Count編集部)