水原一平氏が手を染めた「違法賭博」の中身、インタビューで「100%していない」と語ったこと
3月20日、大谷翔平の専属通訳をつとめていた水原一平氏が、ドジャースから解雇された。違法なギャンブルに手を染めていたとされる。
水原氏がおこなっていたのは、「スポーツベッティング」。野球やサッカー、バスケットボールなどを対象に、試合結果や特定の事象についてお金を賭けるものだが、アメリカでは州によって合法か非合法かが変わる。40州近くでは合法だが、カリフォルニア州では違法となる。
しかも水原氏が取引していたのは、違法なブックメーカーだという。
「連邦捜査局がマシュー・ボーヤーという南カリフォルニアのブックメーカーを調査したところ、大谷の口座から2度の50万ドル(約7500万円)の振り込みがあったことが確認されたことから、この件が発覚したということです。
米スポーツメディアのESPNは19日に水原氏にインタビューをおこない、そこで水原氏はギャンブルの内容について語っています。
水原氏は2021年からブックメーカーのボーヤーと取引を始め、サッカーの国際試合やNBA、NFL、大学フットボールなど野球以外のスポーツで賭けをおこなっていました。以前はドラフトキングという合法のブックメーカーで賭けていましたが、カジノでボーヤーと知り合ったことで、ボーヤー経由で賭けるように。ただし、それが違法だとは知らなかったそうです。
賭けの負けによる借金は、2022年末の時点で100万ドル(約1億5000万円)になり、その後も膨らみ続けて450万ドル(約6億7000万円)に。そこで、大谷に助けを求めた――ということです」(週刊誌記者)
そのインタビューで水原氏は
「野球に賭けたことはありません。100%です。そのルールは知っていました。スプリングキャンプで、そのことについてのミーティングがあります」
「彼(大谷)は二度とこのようなことがないように助けてくれると言いました」
「翔平は賭け事にはまったく関与していない。私はこれが違法だとは知らなかった。厳しい教訓を得ました。二度とスポーツベッティングはやりません」
「自分で穴を掘り、それがどんどん大きくなってしまった。そこから抜け出すには、もっと大きく賭けなければならなくなり、負け続けてしまった。雪だるま式に」
などと話している。しかし、借金の肩代わりについて大谷側は否定。水原氏も20日には、「大谷はギャンブルや借金について、何も知らなかった」と前言を翻しており、謎が深まっている。
MLBの選手や球団職員らは、スポーツベッティングで野球以外のスポーツに賭けることが許されている。ただし、違法なブックメーカーで賭けることは処罰の対象になると、ルールブックに明記されている。
20日、韓国でおこなわれたドジャースとパドレスの開幕戦終了後、水原氏はクラブハウスで懺悔。「ギャンブル依存症の私にすべての責任がある」と話したという。
水原氏自身も、大谷も、失ったものはあまりにも大きい――。