大谷翔平選手の資金を盗んだとして告発された水原一平通訳をドジャースが解雇、ギャンブルの負債返済に使用か
MLB球団のロサンゼルス・ドジャースが大谷翔平選手の通訳を担当している水原一平氏を解雇したことがわかりました。複数の報道によると、水原氏は違法なブックメーカー(賭博業者)によるギャンブルに関与しており、大谷選手の代理人を務める法律事務所から「大規模な資金の窃取があった」として告発されているとのことです。
ドジャース 大谷翔平の通訳 水原一平氏を解雇 違法賭博に関与か 米複数メディアが伝える | NHK | 大谷翔平
Shohei Otani's attorneys accuse interpreter of 'massive theft' tied to alleged gambling - Los Angeles Times
https://www.latimes.com/california/story/2024-03-20/gambling-story
Dodgers fire Shohei Ohtani's interpreter amid allegation of 'massive theft' - ESPN
https://www.espn.com/mlb/story/_/id/39768770/dodgers-shohei-ohtani-interpreter-fired-theft
Shohei Ohtani interpreter fired after allegations of stealing money
https://www.usatoday.com/story/sports/mlb/dodgers/2024/03/20/dodgers-fire-shohei-ohtani-interpreter-stealing-money-allegations/73047113007/
Ippei Mizuhara accused of wiring $4.5M from Shohei Ohtani's bank account for gambling, report says - YouTube
報道によると、2023年10月にFBIがブックメーカーであるマシュー・ボウヤー氏の家宅捜索を行った際、2023年9月と10月の2回にわたり、大谷選手の口座からそれぞれ50万ドル(約7500万円)の入金があったことが確認され、調べを進めていった結果、通訳である水原氏のギャンブルの損失に対する支払いだったことがわかったとのこと。
水原氏はESPNの取材に対し、2021年にポーカーゲームをする中でボウヤー氏と出会い、2021年後半にはお金を賭けるようになったと説明。2022年末までに損失は100万ドル(約1億5000万円)以上に膨れ上がったそうです。
なお、送金についてはやや内容が変化しており、ESPNが19日に水原氏に取材した時点では「借金のことを知った大谷選手が、もうこういうことはしないようにと注意し、支払い分を肩代わりした」「大谷選手の同意を得た上で、水原氏が分割払いで電信送金を行った」との説明だったものが、20日午後には「ギャンブルのことを大谷選手は一切知らなかった」という説明になっていたとのこと。
この件について、大谷選手の代理人であるバーク・ブレトラー法律事務所は「大谷選手が大規模な横領の被害者であることがわかり、問題を当局に委ねた」と、水原氏の名前は出ていないものの、告発を行った旨の声明を発表しています
MLBでは、野球選手や球団従業員がNBAやNFLなど野球以外のスポーツについての賭けをすることは禁じていませんが、野球についての賭博や違法な賭博は禁止しています。また、ドジャースが本拠地を置くカリフォルニア州はスポーツ賭博全般を禁止しています。
ボウヤー氏の弁護士であるダイアン・バス氏は「ボウヤー氏は大谷選手と会ったことも話したこともなく、メッセージを送ったこともない」と述べたとのこと。
なお、Los Angeles Timesによると、ボイヤー氏の捜査には、カリフォルニア州オレンジ郡で広く行われている違法スポーツ賭博を標的に活動している検察チームが関与。元マイナーリーガー主導のブックメーカー事業に対する捜査では10人以上が起訴されていて、起訴された中には、かつてドジャースに所属したことがあり潔白を主張しているヤシエル・プイグ選手が含まれています。
水原氏は、自身がギャンブルを行っていたことは認めた上で、野球賭博はしておらず、またこれが違法であることも知らなかったと説明。痛い目を見たので二度とギャンブルはしないと反省する声明を発表しています。