広島は285億円!「世界で最も建築費が高かったスタジアム」TOP5
サンフレッチェ広島の新スタジアム(建設費等の総工費が285億円)が今季オープンを迎えたJリーグ。各地域でも新しい会場の建設計画が伝えられており、これまで以上に注目を集めている状況だ。
今回は『GMS』から「世界で最も建築費が高額だったスポーツスタジアム」をご紹介する。
10位:AT&Tスタジアム
使っている主なクラブ:ダラス・カウボーイズ
国:アメリカ・テキサス州アーリントン
着工年:2006年
収容人数:80000人
建築費:9億600万ポンド(およそ1725.66億円)
2006年から2009年にかけて建設されたAT&Tスタジアム。金融危機のピークだったころに建築されたが、依然として世界で最も高価なスタジアムの一つになっている。
NFLのダラス・カウボーイズがメインで使っている会場だが、2026年のワールドカップに向けての入札にも参加し、収容人数が8万人から10万5000人まで拡張される予定だという。昨年はプレシーズンマッチの「エル・クラシコ」が行われた。
9位:リーバイス・スタジアム
使っている主なクラブ:サンフランシスコ49ers
国:アメリカ・カリフォルニア州サンノゼ
着工年:2012年
収容人数:68500人
建築費:10億ポンド(およそ1904.7億円)
カリフォルニア州にあるリーバイス・スタジアムは、主にNFLのサンフランシスコ・フォーティナイナーズが使用している。しかしプレシーズンツアーでは頻繁に欧州のサッカークラブがプレーしてきた。
マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプール、レアル・マドリーが試合を行っており、サンノゼ・アースクエイクスもビッグマッチで使った事がある。2026年ワールドカップの会場の一つ。
8位:シンガポール・ナショナルスタジアム
使っている主なクラブ:シンガポール代表
国:シンガポール
着工年:2010年
収容人数:55000人
建築費:1億3000万ポンド(およそ1961.84億円)
2014年にオープンしたシンガポール・ナショナルスタジアム。収容人数は5万5000人で、建築費は10億3000万ポンドであったと伝えられている。
ラグビーやアメフトにも使えるが主にサッカーが行われており、シンガポール代表のメインスタジアムであるほか、昨年にはトッテナム・ホットスパーのアジアツアーでも使用された。2019年のマンチェスター・ユナイテッド対インテルでは5万2897人の観客を集めている。
5位:トッテナム・ホットスパー・スタジアム
使っている主なクラブ:トッテナム・ホットスパー
国:イギリス・ロンドン
着工年:2016年
収容人数:62850人
建築費:12億ポンド(およそ2285.64億円)
長く本拠地としていたホワイト・ハート・レーンの付近に作られた新しいスタジアム。その建築には12億ポンドもの費用がかかったと伝えられており、62580人というキャパシティはプレミアリーグで2番目に大きい収容人数である。
トッテナム・ホットスパーのサッカーが行われるだけでなく、NFLやラグビー、ボクシング、そしてコンサートなどで使用されるマルチパーパスな会場だ。
同率5位:ウェンブリー・スタジアム
使っている主なクラブ:イングランド代表
国:イギリス・ロンドン
着工年:2002円
収容人数:90000人
建築費:12億ポンド(およそ2285.64億円)
「フットボールの聖地」といえるウェンブリー・スタジアム。1923年にオープンした旧ウェンブリーは2002年から2003年にかけて取り壊され、巨大なアーチに彩られた新たな会場が作られた。
イングランド代表の試合が主に行われるほか、カラバオ・カップやFAカップ、そして下部リーグのクラブが戦うFAトロフィーやFAヴェイスの決勝戦でも使用されている。
同率5位:メルセデス・ベンツ・スタジアム
使っている主なクラブ:アトランタ・ファルコンズ、アトランタ・ユナイテッド
国:アメリカ・ジョージア州アトランタ
着工年:2014年
収容人数:42500人
建築費:12億ポンド(およそ2285.64億円)
アメリカで最も象徴的なスタジアムの一つであるメルセデス・ベンツ・スタジアム。NFLのアトランタ・ファルコンズとMLSのアトランタ・ユナイテッドが共用して使っている近代的なドーム会場だ。2019年にはNFLスーパーボウルの会場にもなっている。
ローマのパンテオンに影響を受けた円形の屋根を持ち、その内側にはスタジアムを囲うようにリング状のスクリーンが設置されている。2026年のワールドカップでは会場の一つとして使われる予定だ。
4位:メットライフ・スタジアム
使っている主なクラブ:ニューヨーク・ジャイアンツ、ニューヨーク・ジェッツ
国:アメリカ・ニュージャージー州イーストラザフォード
着工年:2007年
収容人数:82500人
建築費:13億5000万ポンド(およそ2571.35億円)
NFLを戦うニューヨーク・ジャイアンツとニューヨーク・ジェッツが本拠地として使っているスタジアム。格納式の座席が採用されており、フィールドレベルの目線で見られるセクションを含めて8万2500人を収容できる。
サッカーにおいてはあまり使用実績がないものの、2026年のワールドカップでは決勝戦が行われるメイン会場として選択された。命名権の問題で「NYNJスタジアム」という名称で使われるとか。
3位:アレジアント・スタジアム
使っている主なクラブ:ラスベガス・レイダーズ
国:アメリカ・ネバダ州ラスベガス
着工年:2017年
収容人数:61000人
建築費:15億ポンド(およそ2857.05億円)
これまでサッカーではあまり使用されていないアレジアント・スタジアムであるが、2021年に行われたCONCACAFゴールドカップでは決勝戦の舞台となり、今年のコパ・アメリカでも試合が開催される予定だ。
2017年に着工されたアレジアント・スタジアムは15億ポンドもの費用がかかったとされるドーム会場で、ネバダ大学ラスベガス校やラスベガス・レイダースが主に試合を行っている。
2位:ヤンキー・スタジアム
使っている主なクラブ:ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・シティFC
国:アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク・ブロンクス区
着工年:2006年
収容人数:28743人
建築費:18億ポンド(およそ3428.46億円)
アメリカ・メジャーリーグベースボールでは唯一のランクインとなった。2006年に着工されたこのスタジアムは18億ポンドもの建設費が使われており、世界で最も高額なスポーツ会場の一つだ。
野球場であるため他のスポーツには使いにくいと思いきや、ニューヨーク・シティFCは未だにこのスタジアムの芝生部分を使って試合を行っている。
1位:SoFiスタジアム
使っている主なクラブ:ロサンゼルス・ラムズ、ロサンゼルス・チャージャーズ
国:アメリカ・カリフォルニア州イングルウッド
着工年:2016年
収容人数:70240人
建築費:43億ポンド(およそ8190.21億円)
絶対に見るべき!サッカー界最高の「ダービーマッチ」TOP10
2016年に着工され、2020年に開場を迎えたソーファイ・スタジアム。アーセナルのオーナーであるスタン・クロエンケが一部の株を所有しており、世界で最も高額なスポーツ会場である。半透明の屋根で覆われたドーム型で、さらに2万7000個のLEDライトが埋め込まれているほか、中央にはサムスン製の4Kビジョンが吊り下げられている。
NFLのロサンゼルス・サムズとロサンゼルス・チャージャーズが本拠地として使っているほか、サッカーでは昨年プレシーズンマッチのアーセナル対バルセロナなど4試合が行われた。2024年コパ・アメリカと2026年ワールドカップでも使われる予定だ。