ドジャース・大谷翔平【写真:荒川祐史】

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米紙「ロサンゼルス・タイムズ」が大谷に関するコラムを掲載

 ドジャースの大谷翔平投手について、今季の驚異的な活躍を予見した記事が26日(日本時間27日)の地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」に掲載された。

 ドジャース番のジャック・ハリス記者が「進化の準備は整った? 打者ショウヘイ・オオタニが2024年更に進化できる理由」とタイトルを付けて執筆。今季は打者に専念する大谷の大いなる可能性に言及した。

「彼は本当に力強い。力強さと俊敏性を兼ね備えている。NFLではそういう選手をよく見かけるけど、あのスピードと力強さは、野球界では本当に稀少だ。違うんだ。彼は(他とは)違うアスリートだ」

 ロン・レネキーGM特別補佐のコメントを紹介し、大谷が打者に専念することによるパワーや走塁面での向上を示唆。「もしかしたら、今シーズンは40本塁打&40盗塁をマークするかもしれない」とした。レネキーGM特別補佐も「今シーズンはピッチングに取り組む必要がないので、他の部分に取り組むことができる時間がたくさんある」と語っていたという。

「もちろん、彼は圧倒的な選手で、この数年間球界最高の打者であり続けている。でも、打つことだけに専念できることで、彼が持つ最大限(の能力)を引き出すことができる」とはロバート・バンスコヨック打撃コーチのコメントだ。

2018年にTJ手術も翌2019年に18本塁打、当時の打撃コーチは「驚いた」

 大谷は昨年9月に右肘を手術して影響で今季は打者に専念する。メジャー1年目だった2018年10月にはトミー・ジョン(TJ)手術を受けながらも、2019年には106試合に出場し打率.286、18本塁打62打点をマークしたことで、同年にエンゼルスの打撃コーチだったジェレミー・リード氏は「あれほどの怪我をしても打ち続けられることには驚いた」とコメントしていた。

 さらにリード氏は大谷の走塁面にも触れ「私なら彼に一切制限を設けない。それほど彼は(走塁面でも)いい選手だ。なので、シーズン40本塁打、40盗塁をマークしても私は驚かない。『ああ。彼ができることを知っていたよ』ってなる」と改めて能力の高さを強調した。

 ドジャースのロバート・バンスコヨック打撃コーチは「もちろん、彼は圧倒的な選手で、この数年間球界最高の打者であり続けている。でも打つことだけに専念できることで、彼が持つ最大限(の能力)を引き出すことができる」と語った。

 同紙によれば複数のライバル球団のスカウトもこれらの声に“賛同”しているという。とあるスカウトは40本塁打40盗塁か50本塁打のシーズンは現実的であると予想。別のスカウトはOPS1.100をマークする能力があると言及していた。

 記事はデーブ・ロバーツ監督の「ショウヘイができないと疑いを持つと、彼はそれが間違っていると証明する。だから、ショウヘイは驚異的な1年を過ごすと私は予想している。打席で、誰もが成し遂げられなかったことをやってくれると思う」のコメントで結ばれていた。大谷の異次元の活躍を皆が“予言”していた。(Full-Count編集部)