真樹は“お父さん大好き”という少年ではなかったし、野木も“仕事より家庭”という親ではなかったと思います。でも、24時間365日ずっと冷たい関係だったかというと、そんなことはなく…普段そういうイタズラめいたことをしない僕が亀梨少年の口にかき氷を入れたように、たぶんこの親子にも楽しい瞬間や、少し心が温かくなるような記憶もあったんじゃないか、と。約26年前、わずかに触れ合った亀梨少年と親子の役をやることになるとは! 改めてすごいご縁だなと感じています。
“過去の印象”は変えられるといいますか、失敗や屈辱、敗北感のようなものは、今からでも生き方や努力で良き思い出に変えることができる…僕の願望も込めて、この作品がそんな物語になるといいな、と思っています。ぜひ皆さんにもご覧いただきたいです。

■佐々木蔵之介 コメント
私は、石原さん演じる奏の父、辻英介で、もうすでに亡くなっている役です。
ドラマは現在を描いていますので、私は誰かの回想シーンでの登場になります。皆にどの様な記憶として残り、物語にどう絡んでいるのか私自身も楽しみにしています。
父親として、検事として、彼が持っていた信念や正義とは何か? 真実はどこにあるのか?
が、回を重ねていくうちに徐々に見えて来ます。監督もそのあたりをとても丁寧に演出してくださいました。
放送の始まる4月は、高校生から大学生、学生から社会人のように、その時々で考え方や価値観、人間関係が変わってくる季節でもあると思います。
ドラマのタイトルが『Destiny』なんですが、運命が“命を運んでいく”と書くように、その時々によって環境も感情も変動していくと思うんです。
父を追って検事という職業を選んだ奏が、どのような思いを胸に行動していくのか…。そして、その時々で移り変わっていく登場人物達の感情も見どころだと思います。
ぜひ、ご覧ください。

番組情報
テレビ朝日系 火曜9時ドラマ『Destiny』
4月スタート
毎週火曜 21:00~21:54

番組サイト
https://www.tv-asahi.co.jp/destiny/