北陸新幹線とは異なり2層構造です。

鉄道・運輸機構が手掛けたものとして


仙台市地下鉄東西線(2018年5月、大藤碩哉撮影)。

 鉄道・運輸機構(JRTT)が2024年1月24日(水)、「JRTT 豆知識」と題して公式X(旧Twitter)にこう投稿しました。
 
「北陸新幹線の九頭竜川橋梁(新九頭竜橋)は初の新幹線と道路の併用橋ですが、仙台市地下鉄東西線の竜の口橋梁は初の地下鉄と道路の併用橋として建設されました」(絵文字など略)

 併用橋とはかんたんにいうと、鉄道用・道路用それぞれの橋げたが、橋脚を共有している構造です。新九頭竜橋はクルマと新幹線が並ぶ形ですが、竜の口橋梁は瀬戸大橋やレインボーブリッジのように、上下2層構造となっています。地下鉄は下側を通ります。

 しかし上側の道路は2024年1月現在、未開通です。2008(平成20)年に着工した竜の口橋梁は、地下鉄と一体的に建設され、完成したのは2014(平成26)年でした。翌2015(平成27)年に東西線が開業しましたが、道路整備は2011(平成23)年の都市計画路線網の見直しにより中止され現在に至ります。

 そのため計画自体は残っているものの、道路部分の入口はバリケードで封鎖され通行止めです。橋の先で道路は途切れ、また周囲が木々に囲まれていることもあり廃墟のようなたたずまいを見せています。