複雑な網の目の生活道路しかないエリアに、広い道路が整備されます。

将来的にはつつじヶ丘駅方面へ接続


一部事業中の世田谷区上祖師谷の都市計画道路(画像:東京都)。

 東京都は2024年1月26日(金)、世田谷区の東西アクセスとなる都市計画道路「補助第54号線」のうち、上祖師谷の調布市境周辺の工区を事業認可したと発表しました。

 この計画道路は、渋谷区の富ヶ谷からほぼまっすぐ西へ進み、京王と小田急の中間あたりを抜けていくものです。戦後すぐ計画決定された道路のひとつですが、まだ環八周辺が少し完成した程度で、都心方面は事業化もまだまだの状況です。

 上北沢一丁目から西進し、環八の千歳台交差点(蘆花公園の南側)を抜けて、都立祖師谷公園の北側までが開通しています。そこから仙川を渡って成城通りまでが事業化済み。今回事業化したのは、その延伸部です。調布市へ抜けて「松原通り」に接続するまでの825mです。

 このエリアの東西道路はいずれも狭隘路です。かつて仙川の東側の狭隘区間をバスが1時間に8本以上通っていましたが、先述の工区の延伸開通で、広い道路へルートが切り替わり、安全になりました。

 調布市内で残る未事業化区間は、つつじヶ丘駅南側まで。その先は「品川通り」として、京王線の南側に並行する東西の通りが完成しています。全部つながれば、京王線の南側に、調布市街から世田谷区内の環八通り方面へまっすぐアクセスできるルートが誕生することとなります。