要望活動が約10年ぶりに再開となりました。

夢の「第二アクアライン」実現なるか


川崎と木更津をむすぶ東京湾アクアライン(画像:写真AC)。

 三浦半島の南部・横須賀市と、房総半島の富津市をむすぶ、「第二の東京湾アクアライン」とも言うべき海峡アクセス道路の構想があります。それがいま、事業化に向けて機運が高まっています。

 東京湾アクアラインとは異なり、房総半島にとっては、鎌倉・藤沢を経由して中部地方や関西へ最短ルートとなる構想道路です。逆もまたしかりで、房総半島への移動先としての注目度は大きく高まるという期待があります。

 もちろん、慢性的な渋滞に悩まされる東京湾アクアラインの分散ルートとしての期待もあります。

 ところで、実現に向けた今の状況はどうなのでしょうか。国土交通省 関東地方整備局の2021年の「新広域交通計画」では、まだ調査すらされていない「構想路線」のままです。

 実現のため、房総地域の13市町で構成される「房総地域東京湾口道路建設促進協議会」が活動を続けてきましたが、2014年以降は休止し、事務局での対応でした。

 その促進協議会が、2023年7月に久々の総会を開催。そして12月末に、いよいよ活動再開となったのです。21日(木)、まずは千葉県庁で千葉県知事に要望書を提出。25日(月)には国土交通省あてに要望をおこないました。国会議員の浜田靖一氏も同席しています。

 要望書では「半島性を解消し、房総地域の活性化を促進する東京湾口道路の早期建設に向け、構想の具体化について、特段の配慮を賜りますようお願い申し上げます」としています。

 直線距離では10kmにも満たない海峡で、もうひとつ橋やトンネルを渡すにはまたとない位置です。まずは年度初めの関東地整の事業計画に「調査していきます」と記載されるのがスタート地点になりますが、果たしていつになるのでしょうか。


※誤字を修正しました(1月29日11時49分)。